
ワカサギは全長10センチほどのキュウリウオ科の魚で、北海道では地方名を「チカ」ともいう。石狩川や網走湖、阿寒湖、洞爺湖などにすみ、冬の風物詩として氷上のワカサギ釣りが知られている。網走湖では氷に穴を開けて氷の下で網を引く漁も行われる。味は淡白で、天ぷらやかき揚げにする。
この旅の、この場面
凍った湖で、ワカサギ釣り
夕食にも、ぜひ地のものをいただきたい。向かったのは、一面に凍った湖。氷の穴に短い竿を垂らす、初めてのワカサギ釣りだ。赤い浮きが、穴の中で揺れている。
折りたたみの椅子に腰かけて、竿先をじっと見つめる。天ぷらを揚げる用意はしてある。食べきれないほど釣れたらどうしよう。青空の下、雪原の向こうに低い山並みが続く。手袋のままノンアルコールビールを開けて、雪の上に置いた。
湖の底ぎりぎりで揺らしたり、止めたり。体が冷え切るのも忘れて粘ったけれど、ワカサギは一尾も釣れなかった。
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