
京都では、お茶漬けのことを「ぶぶ漬け」と呼ぶ。「ぶぶ漬けでもどうどす」と勧められたら「早く帰れ」の意味だ、という話が広く知られているが、言語学者の小野純一は、これは嫌みではなく、言いにくいことを遠回しに伝えて摩擦を避ける言語行為で、京都に限らず日本語には似た表現があると書いている。今回は、湯を注ぐと皮がほどける梅の形の最中で、京都の一日を締めくくった。
材料
- ご飯
- お茶漬けの最中(梅の形)
- 湯
つくり方
- 茶碗にご飯をよそう
- 梅の形の最中をのせる
- 鉄瓶の湯を注ぎ、最中の皮がほどけるのを待つ
出典: president.jp
この旅の、この場面
ぶぶ漬けでもどうどす
京都の一日の締めくくりに。白いタイルの「おくどさん」の前に赤絵の茶碗を出し、鉄瓶で湯を沸かす。座敷では、舞妓の影絵の行灯がともっている。
茶碗にご飯をよそい、梅の形の最中をのせて、鉄瓶の湯を注ぐ。最中の皮がふわりとほどけて、中からあられと具が広がった。ぶぶ漬けでもどうどす?
京都では、お茶漬けのことをぶぶ漬けと呼ぶ。「ぶぶ漬けでもどうどす」は「早く帰れ」の意味を持つ、と言われている。真意の程は定かでないが、私なら言葉のまま、ありがたく頂いてしまうだろう。物事を直接ではなく、遠回しにやんわりと伝える。そこに相手への思いやりを感じる。赤い花柄の座布団に座り、ビールと一緒に、さらさらといただいた。
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