
父母ヶ浜にある店。名前に「書店」とあるが本は売っておらず、百年続いてきたもの、これから百年続けていきたいものを伝えたいという思いから名付けられた。地元の食品や調味料、工芸品などが並び、生産者の思いをつづった本が置かれている。瀬戸内海産のあんちょびの瓶と、「瀬戸内からの恩返し」と題した冊子を手に取った。いまの三豊市観光交流局のサイトには、浜辺のこの店ではなく、仁尾町のスーパー「ショッピングストア今川」の中にある「百歳商店」が載っているので、訪ねる前に確かめてほしい。
香川県三豊市仁尾町仁尾乙2686-3
この旅の、この場面
父母ヶ浜、空を映す水面
香川の人気の浜、父母ヶ浜(ちちぶがはま)にも足を運んだ。遠浅の浜が沖まで続き、三脚を立てて海を狙う人の姿もある。浜辺に佇む「書店」に立ち寄ると、のれんには「百歳書店」の文字。並んでいるのは本ではなく、地域に根ざした地元の商品と、その商品がもつ「物語」だ。
瀬戸内海産のあんちょびの瓶を手に取り、そばに立てかけられた冊子を開く。表紙には「瀬戸内からの恩返し」、創業は明治四十五年とあった。
日が傾くと、浜の潮だまりが鏡になる。「日本のウユニ塩湖」とも呼ばれる父母ヶ浜。とくに夕暮れどきは、水面に美しい空を映し出す。沈んでいく夕日と私の影が、水の上にもうひとつ浮かんでいた。
この場面から映像で見る6:55


















