
那智の滝への信仰から生まれた熊野三山のひとつで、その歴史は約1700年前まで遡る。初代の神武天皇を奈良へ導いた三本足の大きなカラス、八咫烏がこの地に降り立ったと伝わり、絵馬にもその姿が描かれている。毎年7月の那智の火祭では、祭神が神輿で那智の滝へ「里帰り」する。
出典: mlit.go.jp
この旅の、この場面
日本三名瀑、那智の滝
まず向かったのは、日本三名瀑のひとつ、那智の滝。朱塗りの三重塔の向こうに、白い水の帯が一直線に落ちている。
「世界遺産 那智御瀧」の石碑を過ぎ、杉木立の参道を下る。注連縄を張った岩場の上から、落差133メートルの滝が落ちてくる。飛瀧神社のご神体として崇められてきた滝で、その歴史は紀元前まで遡ると伝わる。滝の飛沫に触れると、延命長寿の霊験があるという伝説もある。
授与所の火鉢では薪が燃え、絵馬には三本足の八咫烏。初代の天皇を導いたと伝わる神の使いだ。杉並木の石段を上り、苔むした大木の根元を眺める。日本の歴史に触れることができる場所だった。
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