写真とことばで、旅をする。

旅のエッセイ

東京都 台東区

「東京下町 浅草グルメ日記」後編

どぜうと東京ラーメン。浅草の、つづき

江戸から続く味を、食べて歩いた浅草の後編。

映像公開 140 枚の写真

旅を読みはじめる
「どぜう」の暖簾の前に立つ後ろ姿
「どぜう」の暖簾の前に立つ後ろ姿TAITO, TOKYO

この旅のこと

創業200余年の「駒形どぜう」で、火鉢にかけたどぜうなべをつついた。築地場外市場で松露サンドを買って水上バスで隅田川をさかのぼり、夜は神谷バーのかにコロッケと、観音裏の町中華「あさひ」の中華そば。江戸から続く浅草の味を、食べて歩いた後編。

土地と食のことを、もう少し

01TRAVEL JOURNAL

暮れなずむ下町から、駒形へ

浅草滞在の、つづき。日が暮れかけて、高架の線路の向こうにスカイツリーが青く浮かんでいた。交差点をバスが行き交い、街の灯りがともりはじめる。今夜は、江戸時代から続く庶民の味を食べに行く。

雷門から南へ下ると、風情たっぷりの店構えが見えてくる。創業は享和元年(1801年)、どじょう料理の「駒形どぜう」だ。「どぜう」と染め抜いた暖簾の脇には、赤い提灯がずらりと並んでいる。

200余年の歴史を刻む暖簾をくぐると、江戸の面影がそのまま残った空間が広がっていた。壁には古い写真の額がかかり、明治五年六月の大相撲の番付も飾られている。暖簾の奥の調理場は、忙しそうだった。

この場面から映像で見る0:24
夕暮れの高架の線路とスカイツリー
01夕暮れの高架の線路とスカイツリー
夕暮れの交差点を走るバス
02夕暮れの交差点を走るバス
ビルの間に残る木造の店構えと、歩く後ろ姿
03ビルの間に残る木造の店構えと、歩く後ろ姿
「どぜう」の暖簾と赤い提灯
04「どぜう」の暖簾と赤い提灯
古い写真の額と時計がかかる店内
05古い写真の額と時計がかかる店内
明治五年の大相撲番付の額
06明治五年の大相撲番付の額
暖簾の奥に見える調理場
07暖簾の奥に見える調理場

02TRAVEL JOURNAL

金板の上の、どぜうなべ

ここの自慢料理は、なんといっても「どぜうなべ」。薄い鉄鍋に、下ごしらえを済ませたどじょうがすき間なく並んで運ばれてくる。

ネギは木箱に山盛りで出てくる。箸でたっぷりとすくって、どじょうが見えなくなるほどのせる。籐畳の上に敷いた金板(かないた)と呼ばれる板がテーブルで、鉄鍋は炭火の火鉢にのっている。江戸時代から変わらないスタイルだそうだ。

ノンアルコールのビールをグラスに注いで待つ。くつくつと煮えて、ネギがしっとりしてきたら、お江戸グルメ「どぜうなべ」の食べごろ。取り皿に、どじょうとネギをすくい上げた。

この場面から映像で見る0:59
薄い鉄鍋にすき間なく並んだどじょう
08薄い鉄鍋にすき間なく並んだどじょう
木箱に盛られた刻みネギを箸ですくう
09木箱に盛られた刻みネギを箸ですくう
木箱からネギをたっぷりすくう手元
10木箱からネギをたっぷりすくう手元
どじょうの上にのせた刻みネギ
11どじょうの上にのせた刻みネギ
火鉢にのったネギ山盛りの鍋
12火鉢にのったネギ山盛りの鍋
鍋いっぱいに広がるネギ
13鍋いっぱいに広がるネギ
金板のテーブルでノンアルコールビールを注ぐ
14金板のテーブルでノンアルコールビールを注ぐ
炭火の火鉢にのった鉄鍋
15炭火の火鉢にのった鉄鍋
柱の間から見える店の奥
16柱の間から見える店の奥
「駒形 どぜう」の箸袋と白い取り皿
17「駒形 どぜう」の箸袋と白い取り皿
煮えた鍋から箸でどじょうをすくう
18煮えた鍋から箸でどじょうをすくう
取り皿にどじょうとネギを取り分ける
19取り皿にどじょうとネギを取り分ける
取り皿にのったどじょうとネギ
20取り皿にのったどじょうとネギ

03TRAVEL JOURNAL

七味をふって、割り下を足して

骨まで柔らかいどじょうには、臭みが一切ない。鰹出汁のきいたタレが、ふわっとした身によく合う。

お好みで、竹筒に入った七味をふるのも良し。鍋が煮詰まってきたら割り下をこまめに足し、ネギはおかわり自由なので、さらにたっぷり追加する。

炭火の上で湯気を立てる鍋を前に、ふと考える。この店で、どれだけの人がこの美味しい時間を過ごしてきたのだろう。

この場面から映像で見る2:01
取り皿と箸を手に、湯気の立つ鍋の前に座る
21取り皿と箸を手に、湯気の立つ鍋の前に座る
火鉢の上で煮えるどぜうなべ
22火鉢の上で煮えるどぜうなべ
両手で持った七味の竹筒
23両手で持った七味の竹筒
七味の竹筒を傾ける
24七味の竹筒を傾ける
七味をふったネギとどじょう
25七味をふったネギとどじょう
割り下を足した鍋
26割り下を足した鍋
ネギを追加した鍋の寄り
27ネギを追加した鍋の寄り
ノンアルコールビールの瓶と、火鉢の鍋
28ノンアルコールビールの瓶と、火鉢の鍋

04TRAVEL JOURNAL

おひつの白いご飯

どぜうなべに忘れてはいけないのが、おひつで出てくる白いご飯だ。黒い蓋を開けると、炊きたてのご飯がつやつやと光っていた。

茶碗によそって、甘辛く煮えたどじょうと一緒に食べる。箸が止まらない。

江戸情緒あふれる店内では、あちこちの席でわいわいと鍋をつついている。大都会にいることを忘れてしまうひとときだ。帰るときは、下足札を忘れずに。外に出ると、軒先の提灯に明かりがともっていた。

この場面から映像で見る3:00
おひつの蓋にのったしゃもじ
29おひつの蓋にのったしゃもじ
おひつの蓋に手をかける
30おひつの蓋に手をかける
蓋を開けたおひつのご飯
31蓋を開けたおひつのご飯
おひつにたっぷり入った白いご飯
32おひつにたっぷり入った白いご飯
火鉢の脇で、おひつからご飯をよそう
33火鉢の脇で、おひつからご飯をよそう
茶碗に盛った白いご飯
34茶碗に盛った白いご飯
ご飯茶碗を手に持つ
35ご飯茶碗を手に持つ
持ち上げたご飯茶碗
36持ち上げたご飯茶碗
「駒形」の文字の茶碗と箸
37「駒形」の文字の茶碗と箸
煮詰まってきた鍋
38煮詰まってきた鍋
グラスを手に、にぎわう店内を眺める
39グラスを手に、にぎわう店内を眺める
卓の上に置かれた「番」の字の下足札
40卓の上に置かれた「番」の字の下足札

05TRAVEL JOURNAL

東京の台所、築地場外市場

日本最古の地下鉄、銀座線に乗って、何年かぶりに築地へも出かけた。東京の台所、築地の場外市場は、美味しい海産物を目当てにした人で、通りが埋まるほどにぎわっていた。

築地の名物「玉子焼き」も大人気だ。店先では玉子焼きが焼かれ、串に刺した玉子焼きの看板が出ている。小皿にのせた玉子焼きを手に歩く人も多い。築地に来ると、ついつられて食べてしまう魅惑の品だ。

ふと目にとまったのが、玉子焼きのサンドイッチ。老舗の玉子焼店「松露」の店先に、松露サンドの貼り紙が出ている。よし、これにしよう。

この場面から映像で見る4:09
人であふれる築地場外市場の通り
41人であふれる築地場外市場の通り
店先で玉子焼きを焼く
42店先で玉子焼きを焼く
店先で刺身の皿を受け取る人
43店先で刺身の皿を受け取る人
「田所食品」の看板が出るアーケード
44「田所食品」の看板が出るアーケード
小皿の玉子焼きを手にした人
45小皿の玉子焼きを手にした人
「丸武」の玉子焼の店
46「丸武」の玉子焼の店
「松露サンドトースト」の貼り紙
47「松露サンドトースト」の貼り紙
「ご注文から2分ほどお待ちください」の貼り紙
48「ご注文から2分ほどお待ちください」の貼り紙
ケースに並ぶ松露サンドと玉子焼き
49ケースに並ぶ松露サンドと玉子焼き
玉子焼の店先をのぞく後ろ姿
50玉子焼の店先をのぞく後ろ姿
「松露」の木の看板
51「松露」の木の看板
店先で松露サンドを買う
52店先で松露サンドを買う

06TRAVEL JOURNAL

水上バスで、隅田川をさかのぼる

帰りは、築地から日の出桟橋まで歩いて、水上バスで浅草へ戻ることにした。日本最古の地下鉄で築地に来て、水路で浅草に帰る。浅草は、意外と東京の中心部へのアクセスが良い。

船の窓の向こうに海と湾岸のビルが広がり、水運が主流だった江戸の町の名残は、いまも東京の発展と交通網に映し出されている。「こち亀」の映画の題にもなった勝鬨橋は、隅田川のシンボルだ。以前の旅で訪れた月島を越えると、佃島の高層ビルが一望できる。この景色、好きだな。

黄色い総武線の電車に、こんにちは。両国を越えたら、もう浅草。赤い吾妻橋の向こうに金色のオブジェをのせたビルが見えてきて、船が着いた。ただいま。

この場面から映像で見る5:16
船の前方の窓から湾を眺める後ろ姿
53船の前方の窓から湾を眺める後ろ姿
水上バスの船内のらせん階段
54水上バスの船内のらせん階段
窓の外の川岸と遠くのスカイツリー
55窓の外の川岸と遠くのスカイツリー
船の出入り口から川を眺める後ろ姿
56船の出入り口から川を眺める後ろ姿
窓辺に座り、川を眺める後ろ姿
57窓辺に座り、川を眺める後ろ姿
白いアーチ橋の向こうに見えるスカイツリー
58白いアーチ橋の向こうに見えるスカイツリー
勝鬨橋の中央の橋脚
59勝鬨橋の中央の橋脚
川岸の赤い鳥居と家並み
60川岸の赤い鳥居と家並み
佃島の高層ビル群を眺める後ろ姿
61佃島の高層ビル群を眺める後ろ姿
橋の下から見る佃島の高層ビル
62橋の下から見る佃島の高層ビル
緑のアーチ橋と屋形船
63緑のアーチ橋と屋形船
鉄橋を渡る黄色い総武線の電車
64鉄橋を渡る黄色い総武線の電車
赤い吾妻橋の手前に着いた水上バス
65赤い吾妻橋の手前に着いた水上バス

07TRAVEL JOURNAL

夜の部屋で、松露サンド

夜。スカイツリーのふもとに明かりがともる。部屋に戻って、築地で買ってきた松露サンドを開けた。

黄色い帯には「つきぢの味 松露サンド」、そして「だしがたっぷり 松露をはさんだ 玉子焼屋の母の味」。缶のノンアルコールビールを添えて、ひと切れ手に取る。

白い食パンに、厚焼きの玉子焼きがどんと挟まっている。かじると、おだしがじゅわっと染み出してきた。窓辺の椅子に座ると、窓の向こうにはライトアップされたスカイツリー。

この場面から映像で見る6:29
夜のスカイツリーのふもとに灯る明かり
66夜のスカイツリーのふもとに灯る明かり
ノンアルコールビールの缶と手元
67ノンアルコールビールの缶と手元
松露サンドの包みと「龍馬1865」の缶
68松露サンドの包みと「龍馬1865」の缶
「だしがたっぷり」と書かれた包みの帯
69「だしがたっぷり」と書かれた包みの帯
厚焼きの玉子焼きを挟んだ断面
70厚焼きの玉子焼きを挟んだ断面
手に取った松露サンド
71手に取った松露サンド
夜の窓辺に座る後ろ姿
72夜の窓辺に座る後ろ姿

08TRAVEL JOURNAL

浅草一丁目一番一号

浅草駅を降りたら、まず目に入ってくるのがこの建物。黄色い縦の看板に「神谷バー」の文字が並ぶ。住所は、浅草一丁目一番一号。なんとも格好いい。

明治13年(1880年)創業、日本初のバーとして知られる「神谷バー」。大正10年(1921年)に建てられた店舗のビルは、国の登録有形文化財になっている。タイル張りの壁には、そのプレートがはめ込まれていた。

太宰治の作品にも登場する「電気ブラン」が、ここの名物だ。見本のケースには、琥珀色の電気ブランと生ビール、そしてビールにぴったりの品がずらりと並ぶ。食券を買って、好きな席に座る。

この場面から映像で見る7:20
交差点の向こうに建つ神谷バーのビルと黄色い看板
73交差点の向こうに建つ神谷バーのビルと黄色い看板
縦の看板が出る神谷バーのビルを見上げる
74縦の看板が出る神谷バーのビルを見上げる
「神谷バー 浅草1丁目1番1号」の看板
75「神谷バー 浅草1丁目1番1号」の看板
登録有形文化財のプレートと「浅草一丁目」の表示
76登録有形文化財のプレートと「浅草一丁目」の表示
神谷バーの前を歩く後ろ姿
77神谷バーの前を歩く後ろ姿
「神谷バー 浅草一丁目一番一号」の大きな看板
78「神谷バー 浅草一丁目一番一号」の大きな看板
神谷バーの入り口
79神谷バーの入り口
電気ブランや生ビールの見本が並ぶケース
80電気ブランや生ビールの見本が並ぶケース
「食券をお求め下さい」の案内
81「食券をお求め下さい」の案内
食券の案内の寄り
82食券の案内の寄り
メンチカツとかにコロッケの見本
83メンチカツとかにコロッケの見本
ノンアルコールビールの瓶と「カニコロッケ」の食券
84ノンアルコールビールの瓶と「カニコロッケ」の食券

09TRAVEL JOURNAL

電気ブランと、かにコロッケ

電気ブランのチェイサーは、生ビール。それが神谷バースタイルなのです。カウンターで注がれる生ビールのジョッキの脇には琥珀色の電気ブランのグラスが並び、卓上の案内には「相思相愛。生ビールとデンキブラン」。なんて粋な飲み方だろう。

若いころ、興味津々でこの飲み方に挑戦したことがある。ほんのり甘く薬草の香りがする強いお酒で、これは危ない飲み方だと思いながらも、ゆがむ視界で浅草浪漫に浸ったものだ。お酒に弱い人には、すすめられない。今夜は、ノンアルコールのビールにした。

浅草といえば、洋食もまた名物。舌の肥えた文豪たちが愛したハイカラな味を、かにコロッケでいただく。ソースをまとった衣を箸で割ると、白い中身がのぞいた。明治時代に登場したモダンなバーには、文明開化の雰囲気と浅草浪漫の香りが色濃く漂っていた。

この場面から映像で見る8:06
カウンターで生ビールを注ぐ
85カウンターで生ビールを注ぐ
「相思相愛。生ビールとデンキブラン」の卓上の案内
86「相思相愛。生ビールとデンキブラン」の卓上の案内
ジョッキの生ビールと並んだ電気ブランのグラス
87ジョッキの生ビールと並んだ電気ブランのグラス
生ビールのジョッキで乾杯する手元
88生ビールのジョッキで乾杯する手元
ノンアルコールビールの瓶とかにコロッケ
89ノンアルコールビールの瓶とかにコロッケ
グラスを手に、かにコロッケの皿を前にする
90グラスを手に、かにコロッケの皿を前にする
ソースのかかったかにコロッケ
91ソースのかかったかにコロッケ
かにコロッケに箸を入れる
92かにコロッケに箸を入れる
割ったかにコロッケの中身
93割ったかにコロッケの中身
かにコロッケを箸でほぐす
94かにコロッケを箸でほぐす
割ったコロッケとキャベツのせん切り
95割ったコロッケとキャベツのせん切り
かにコロッケの皿を前に箸を手にする
96かにコロッケの皿を前に箸を手にする
カウンターに並ぶ電気ブランのグラス
97カウンターに並ぶ電気ブランのグラス

10TRAVEL JOURNAL

観音裏の柳通り、老舗の町中華

夜の浅草寺の本堂の向こうに、スカイツリーがそびえていた。今夜の締めくくりは、浅草の老舗町中華へ。

浅草観音裏の「柳通り」を歩くと現れるのが、中華料理の「あさひ」。軒の提灯と、「中華料理」と染めた紺ののれん。ついふらりと吸い込まれてしまいそうな佇まいだ。地元の人や、タクシーの運転手さんにも人気だという。

大正時代から続くという、老舗の町中華。品書きの「そばの部」には、しょうがそばにパクチーそば、四川冷やしそばと、気になるメニューがたくさん並ぶ。名物は、すりおろした生姜がたっぷりのった「しょうがそば」だそうだ。ですが、ここはオーソドックスに中華そばを。

この場面から映像で見る9:03
夜の浅草寺の本堂とスカイツリー
98夜の浅草寺の本堂とスカイツリー
夜の柳通りに灯る「あさひ」の看板
99夜の柳通りに灯る「あさひ」の看板
タクシーの止まる柳通りを歩く後ろ姿
100タクシーの止まる柳通りを歩く後ろ姿
窓越しに見える店の調理場
101窓越しに見える店の調理場
「中華料理」ののれんと提灯
102「中華料理」ののれんと提灯
夜の店内
103夜の店内
品書きの「そばの部」
104品書きの「そばの部」

11TRAVEL JOURNAL

中華そばと餃子と炒飯

運ばれてきた中華そばから、煮干しと鶏ガラの良い香りが立ちのぼる。胸が高鳴る。

芯のある中太麺に、甘く感じるほどコクのあるスープ。思わず笑顔が出る味だ。「あさひ」の名が入った丼には、柔らかいチャーシューとネギ。チャーシューもまた美味しい。

ぴしっと焼き目のついた見た目も心強い餃子は、パリッとした皮と肉汁あふれる餡。存在感のある美味しさだ。金色に輝く炒飯は、これぞ町中華という味。地域に根ざした味に、大満足の夜になった。

この場面から映像で見る9:54
中華そばのスープとチャーシュー
105中華そばのスープとチャーシュー
中華そばを箸で持ち上げる
106中華そばを箸で持ち上げる
れんげを添えた中華そば
107れんげを添えた中華そば
中華そばと餃子と炒飯が並ぶテーブル
108中華そばと餃子と炒飯が並ぶテーブル
れんげですくったスープ
109れんげですくったスープ
「あさひ」の文字が入った丼
110「あさひ」の文字が入った丼
「中華料理」ののれんがかかる店先
111「中華料理」ののれんがかかる店先
餃子とタレの小皿
112餃子とタレの小皿
焼き目のついた餃子
113焼き目のついた餃子
餃子をタレにつける
114餃子をタレにつける
皿に残る餃子
115皿に残る餃子
餃子を箸でつまむ
116餃子を箸でつまむ
れんげで炒飯をすくう
117れんげで炒飯をすくう
金色の炒飯の寄り
118金色の炒飯の寄り
れんげにのせた炒飯
119れんげにのせた炒飯
中華そばをすする手元
120中華そばをすする手元

12TRAVEL JOURNAL

浅草の夜は更けていく

さすが、浅草で愛され続ける名店だ。お腹いっぱい食べたのに、足取りは軽い。提灯の灯る路地を歩き、「花やしき通り」の看板の下を抜ける。浅草の夜は更けていく。

この場面から映像で見る11:28
提灯の灯る夜の路地を歩く後ろ姿
121提灯の灯る夜の路地を歩く後ろ姿
夜の「花やしき通り」の看板
122夜の「花やしき通り」の看板

13TRAVEL JOURNAL

番外編、晴れた日の浅草

浅草の番外編。晴れた日、部屋の窓辺には電気ケトルが置かれ、ガラスの向こうにスカイツリーの足もとが見える。カップを手に屋上へ出ると、そこにもスカイツリーがそびえていた。

江戸の時代から、日本の演芸の中心地だった浅草。古き良きを重んじながら、新しい風も受け入れて、進化し続ける町。晴れた隅田川を眺めながら、そんなことを思う。

食事処・酒肴の「水口」は、昭和25年(1950年)創業の食堂。にぎわう店内で、名物の「いり豚」と思われる豚肉と玉ねぎの炒め物、ハムエッグ、ご飯と汁物をいただいた。旅人にも温かく、優しい空気に包まれている。そんなふうに感じた。

この場面から映像で見る11:52
窓辺の電気ケトルと、外に見えるスカイツリーの足もと
123窓辺の電気ケトルと、外に見えるスカイツリーの足もと
屋上からスカイツリーを眺める後ろ姿
124屋上からスカイツリーを眺める後ろ姿
晴れた隅田川と川沿いの街並み
125晴れた隅田川と川沿いの街並み
「水口」の店先を歩く後ろ姿
126「水口」の店先を歩く後ろ姿
にぎわう水口の店内
127にぎわう水口の店内
豚肉と玉ねぎの炒め物とハムエッグ
128豚肉と玉ねぎの炒め物とハムエッグ
ご飯と汁椀、ハムエッグの並ぶ卓
129ご飯と汁椀、ハムエッグの並ぶ卓

14TRAVEL JOURNAL

紹介したい場所は、まだまだ

まだまだ紹介したい場所はたくさんある。紙袋が並ぶ人形焼の店では、人形焼をひとつ。値札には「松竹梅カステーラ焼き」の文字も見える。人力車の並ぶ通りに、おでんの提灯が下がるにぎやかな通り。

豆腐をのせた煮込みをつまみ、花やしきの近くの屋外の席でひと休み。のぼりには「浅草花やしき 開園百七十周年」とある。路地の先に、またスカイツリーが顔を出した。

それは、またの機会に。隅田川をゆく船の窓辺で思う。次はどんな暮らしに出会えるかな。

この場面から映像で見る12:21
人形焼の紙袋が並ぶ店先
130人形焼の紙袋が並ぶ店先
容器に入った人形焼をひとつ手に
131容器に入った人形焼をひとつ手に
「松竹梅カステーラ焼き」の値札
132「松竹梅カステーラ焼き」の値札
人力車の並ぶ通り
133人力車の並ぶ通り
おでんの提灯が下がるにぎやかな通り
134おでんの提灯が下がるにぎやかな通り
豆腐をのせた煮込み
135豆腐をのせた煮込み
煮込みを箸でつまむ、冷たい飲み物を添えて
136煮込みを箸でつまむ、冷たい飲み物を添えて
花やしきの近くの屋外の席
137花やしきの近くの屋外の席
看板が連なる浅草の商店街
138看板が連なる浅草の商店街
路地の先にのぞくスカイツリー
139路地の先にのぞくスカイツリー
船の窓辺にたたずむシルエット
140船の窓辺にたたずむシルエット

THE JOURNEY IN FILM

風の音も、台所の音も。

写真の向こうに流れていた時間を、映像でも。

映像で見る13分

THE BORROWER’S NOTES

借り暮らしの浅草メモ。

立ち寄った店、台所で作ったもの、この土地のこと。旅のつづきに、覚えておきたいことを。

01立ち寄った店

  • 駒形どぜう 本店

    駒形どぜう 本店

    東京都台東区駒形1-7-12

    享和元年(1801年)創業のどじょう料理の店。「どぢゃう」の四文字は縁起が悪いとして、「どぜう」と書き表した最初の店とされる。建物は三度焼けたが、創業当時からほぼ変わらない木造の姿を保っているという。籐畳に敷いた金板の上で、火鉢にのせた鉄鍋のどぜうなべに、木箱のネギをたっぷりのせて食べる。白いご飯はおひつで出てくる。帰りは下足札を忘れずに。

    出典: dozeu.com norenkai.net tv-tokyo.co.jp

  • つきぢ松露 本店

    つきぢ松露 本店

    東京都中央区築地4-13-13

    日本橋の寿司店「松露寿司」からの暖簾分けで、大正13年(1924年)に築地で店を構えたのが始まり。戦後の昭和21年(1946年)、寿司ネタが手に入らなくなったことから玉子焼の専門店になった。厚焼きの玉子焼きを白い食パンで挟んだ「松露サンド」を買って、夜に部屋で食べた。店先では、トーストにした松露サンドも売っていた。

    出典: tabi-mag.jp

  • 神谷バー

    神谷バー

    東京都台東区浅草1-1-1

    明治13年(1880年)創業で、日本初のバーとして知られる。もとは酒屋の店頭で飲ませる角打ちだった。大正10年(1921年)に建てられた店舗のビルは、国の登録有形文化財。食券を買って、好きな席に座る。名物は電気ブランで、生ビールをチェイサーにするのが神谷バーの飲み方。おつまみも和洋とそろう。今回はノンアルコールのビールに、かにコロッケを合わせた。

    出典: gltjp.com moneypost.jp

  • 中華料理 あさひ

    中華料理 あさひ

    東京都台東区浅草3-33-6

    浅草観音裏の柳通りにある、4代続く町中華。大正3年(1914年)ごろの創業ともいわれる。名物は、生の生姜をたっぷりのせた「しょうがそば」。品書きには、パクチーそばや四川冷やしそばも並ぶ。今回は、煮干しと鶏ガラの香る中華そばに、餃子と炒飯を頼んだ。

    出典: san-tatsu.jp retty.me

  • 食事処・酒肴 水口

    食事処・酒肴 水口

    東京都台東区浅草2-4-9

    昭和25年(1950年)創業の食堂。カレー風味のソースで豚肉と玉ねぎを炒めた「いり豚」が名物として知られる。今回は、いり豚と思われる炒め物と、ハムエッグ、ご飯と汁物。店内はにぎわっていた。

    出典: mec-h.com retty.me

  • 紀文堂総本店

    紀文堂総本店

    東京都台東区浅草1-2-2

    紙袋の「紀文 人形焼」の文字から、紀文堂総本店の店先と思われる。明治23年(1890年)創業の、浅草の老舗の人形焼店。ふわっとした生地に甘い餡の人形焼をひとつ買った。店頭には「松竹梅カステーラ焼き」の値札も出ていた。

    出典: aumo.jp

02土地のこと

  • 築地場外市場

    築地場外市場

    東京都中央区築地4-16-2

    約460の店が集まる市場の町。場内の魚市場は2018年に豊洲へ移ったが、場外市場はいまもにぎわっている。海産物のほか、調味料や調理道具、食器も並ぶ。玉子焼きの店も多く、波除通り沿いの「築地山長」(1949年創業)では、串に刺した焼きたての玉子焼きが買える。

    出典: gotokyo.org

  • 水上バス「隅田川ライン」

    水上バス「隅田川ライン」

    東京都観光汽船の水上バスで、浅草と日の出桟橋を結ぶ。浅草から日の出桟橋まではおよそ40分の船旅で、隅田川に架かる12の橋の下をくぐる。浅草の乗り場は、吾妻橋から隅田公園に降りたところにある。桜の季節には、お花見の特別ダイヤで運航する。

    出典: tabi-mag.jp

  • 勝鬨橋

    勝鬨橋

    昭和15年(1940年)に開通した、鋼のタイドアーチ橋。中央はシカゴ型の二葉式の跳開橋で、戦後も昭和45年(1970年)の試運転まで開閉が行われた。国の重要文化財。2011年公開の映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』の題にもなった。

    出典: city.chuo.lg.jp eiga.com zh.wikipedia.org

  • 東京メトロ銀座線 浅草駅

    銀座線は、昭和2年(1927年)に浅草〜上野間で開業した東洋初の地下鉄で、昭和14年(1939年)に渋谷までの全区間がつながった。浅草駅の4番出入口の上屋は、開業の1927年に建てられたもの。今回は、この銀座線に乗って築地へ向かった。

    出典: tokyometro.jp

  • 電気ブラン

    電気ブラン

    神谷バーの創業者が明治26年(1893年)に考案した酒。ブランデーをもとに、ジンやワイン、キュラソー、薬草などを秘伝の分量で合わせている。太宰治の『人間失格』にも登場する。ほんのり甘く薬草が香る、琥珀色の強いお酒で、生ビールをチェイサーにするのが神谷バーの流儀。

    出典: moneypost.jp gltjp.com moneypost.jp

  • 浅草花やしき

    浅草花やしき

    東京都台東区浅草2-28-1

    1853年、江戸時代の終わりに開園した日本最古の遊園地。近くののぼりには「開園百七十周年」とあった。

    出典: gltjp.com

  • スカイツリーの見える宿

    スカイツリーの見える宿

    今回泊まったのは、窓からスカイツリーが見える宿。屋上に出ると、スカイツリーがそびえていた。夜は部屋の窓辺で、築地の松露サンドを食べた。

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01暮れなずむ下町から、駒形へ

02金板の上の、どぜうなべ

03七味をふって、割り下を足して

04おひつの白いご飯

05東京の台所、築地場外市場

06水上バスで、隅田川をさかのぼる

07夜の部屋で、松露サンド

08浅草一丁目一番一号

09電気ブランと、かにコロッケ

10観音裏の柳通り、老舗の町中華

11中華そばと餃子と炒飯

12浅草の夜は更けていく

13番外編、晴れた日の浅草

14紹介したい場所は、まだまだ