
有田川が弧を描いて囲む、扇形の棚田。明暦元年(1655年)、山保田組の大庄屋、笠松左太夫(佐太夫とも書く)が湯川川に井堰を設けて用水路「上湯(うわゆ)」を開き、蘭島で米がつくれるようになった(観光案内の一部には1661年とするものもある)。2013年10月17日、「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選ばれた。日本の棚田百選のひとつ。
この旅の、この場面
あらぎ島を見下ろして
握ったおにぎりを竹の皮に包んで、家を出た。茅葺きの母屋と蔵が、朝の日差しの中に並んでいる。
向かったのは、国の重要文化的景観に選ばれた「あらぎ島」。有田川が大きく弧を描き、その内側に扇の形をした棚田が広がっている。展望所の案内板によると、江戸時代のはじめ、明暦元年(1655年)に水路が引かれて、ここで米がつくれるようになったという。
ベンチに腰かけて、膝の上で竹の皮を開く。めはり寿司と梅のおにぎりをほおばりながら、棚田と集落を眺めた。人の営みと自然が、長い時間をかけてつくりあげた景色だ。ごきげんな朝食だった。
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