
パンノキの実。ほどよく熟した実を加熱すると、焼きたてのパンのような食感になることから名づけられた。今は南アジアや東南アジア、太平洋、カリブ海の島々など、熱帯の広い地域で育てられている。フィリピンでは、タガログ語で「リマス」、ビサヤの言葉で「コロ」と呼ばれる。今回いただいたのは、宿の庭に実ったパンの実を、砂糖と一緒に揚げたお菓子。
出典: en.wikipedia.org
この旅の、この場面
庭に実る、パンの実
宿のまわりには、のんびりとした時間が流れていた。白いプラスチックの椅子の上では、茶トラの猫が丸くなっている。軒先にはバナナの房とかごが吊るされ、道端では小さな店が開き、理髪店の前には赤と青の縞のポールが立っている。宿の庭には、ピンクのブーゲンビリアが咲いている。
大家さんのお母さんから、差し入れをいただいた。庭に実る「パンの実」で作ったお菓子だ。揚げ油に砂糖とパンの実をそのまま入れて作るそうで、表面はキャラメルのようにカリカリ、中はホクホク。パンらしさはなく、大学芋に少し近い。
パンの実は、小さい頃に読んだ冒険の物語で知って、いつか食べてみたいと思っていた。コーヒーを淹れて、おかわりまでしてしまった。思わぬところで、子どもの頃の夢が叶った。
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