
薄切りのイノシシ肉を牡丹の花のように盛り付け、野菜と一緒に味噌仕立てで煮る鍋。発祥は丹波篠山で、明治時代からもてなし料理として食べられてきた。1891年(明治24年)に篠山の旅館の当主が考案した「イノ鍋」が始まりとされ、1931年(昭和6年)の民謡「篠山小唄」の歌詞で「ぼたん鍋」の名が広まったと伝わる。猪は木の実などを食べて育つため肉に臭みがなく、旬は12月から3月。令和3年度に、文化庁の「100年フード」(近代の100年フード部門)に認定された。今回は宿で用意してもらい、甘い味噌のつゆに猪肉と野菜、うどんと餅を入れていただいた。
この旅の、この場面
囲炉裏で、丹波名物のぼたん鍋
夜は囲炉裏を囲む。囲炉裏は何度体験してもワクワクする。炭火の上に、木の蓋をした鉄鍋がかかっている。
この古民家では、夕食のオプションとして、丹波名物「ぼたん鍋」を用意して頂けるのだ。卓には、水菜・にんじん・白菜・豆腐・しめじ・白ねぎを盛った大皿と、うどんと餅。そして、薄切りのイノシシ肉を牡丹の花のように盛り付けた皿が運ばれてきた。日本の田舎ならではの、イノシシ肉のお鍋。
肉を鍋に入れると、湯気が立ち上る。囲炉裏の縁には、串に刺した鮎と椎茸、ししとうが並んで、じっくり焼かれていた。
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