
明治の創業と伝わる鰻料理の店(大正時代の創業ともいわれる)。創業当時の面影が残る木造の建物で、看板の「きんし丼」は、鰻丼の上に京風の大きなだし巻き玉子をのせたもの。玉子焼きは、冬場に鰻丼を冷めにくくするために考えられたともいわれる。今回は、う巻きとノンアルコールビールも頼んだ。
京都府京都市中京区六角通新京極東入ル松ヶ枝町456
この旅の、この場面
京極かねよの、きんし丼
昼は、新京極に近い老舗の鰻屋さん、京極かねよへ。明治の創業と伝わり、大正のはじめの佇まいが残るという店だ。高い天井には大きな竹籠と提灯のような照明が下がり、障子のすき間からは、炭火で鰻を焼く煙が上がっていた。
まずは、う巻き。関西のう巻きは、出汁のきいたふわふわの卵で鰻を巻いている。「かねよ」の文字が入ったグラスにノンアルコールのビールを注いで、お目当ての「きんし丼」を待つ。通常のうなぎ丼の倍も注文が出るという、看板メニューだ。
蓋を取ると、丼いっぱいに京風のだし巻き玉子。箸でめくると、タレのしみたご飯と、香ばしく焼けた鰻が現れた。出汁のきいた玉子と甘辛い鰻を一緒にほおばれば、その味わいは、まさに“口福”のひと言に尽きる。京都、良いなあ。
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