
藩政時代から約300年続く、金沢の中心部・武蔵ヶ辻の市場。狭い小路を挟んで、鮮魚や青果などの店が約170店並ぶ。
石川県金沢市上近江町50
この旅の、この場面
市民の台所で、生牡蠣を
三百年以上の歴史がある近江町市場へ。観光地としても知られる、金沢市民の台所だ。市場の入口をくぐると、店先にはカニが積まれ、網の上では牡蠣と帆立が焼けている。赤い傘のランプが連なる通路には、鮮魚店がずらりと並んでいた。
「生食用 真牡蠣 この場で食べられます」。そんな札に、吸い寄せられた。目の前で殻を開け、さっと水で洗ってくれる。手のひらにのるほど大ぶりの身を、箸ですくって口へ運んだ。
生うにやボタン海老、カニ足にも「この場で食べられます」の札がかかっている。ほかの海の幸の誘惑も強力だけど、ここは我慢。
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