
この旅のこと
加賀百万石の城下町、冬の金沢を訪ねた。近江町市場で生牡蠣を味わい、加賀野菜とのどぐろを買って、単線の電車で鶴来の古い町家へ。かつて文房具屋だった家の台所で郷土料理をこしらえ、兼六園の茶店で朝ごはん、茶屋街で金箔ソフトとお茶屋の座敷にふれた、雪国の温かい数日間。
土地と食のことを、もう少し01TRAVEL JOURNAL
茶屋街の窓辺で
冬晴れの金沢、ひがし茶屋街から旅が始まった。二階の窓辺の席に腰を下ろすと、黒い皿に三つの和菓子が運ばれてきた。黒文字でそっと切り分けて、お茶をひと口。
格子の向こうに、紅殻色の茶屋が並ぶ石畳の通りが見下ろせる。屋根にはまだ雪が残り、通りの奥には山の緑がのぞいていた。店を出て、石畳をゆっくり歩く。金沢で、暮らすように旅をしてみたい。
この場面から映像で見る0:2202TRAVEL JOURNAL
市民の台所で、生牡蠣を
三百年以上の歴史がある近江町市場へ。観光地としても知られる、金沢市民の台所だ。市場の入口をくぐると、店先にはカニが積まれ、網の上では牡蠣と帆立が焼けている。赤い傘のランプが連なる通路には、鮮魚店がずらりと並んでいた。
「生食用 真牡蠣 この場で食べられます」。そんな札に、吸い寄せられた。目の前で殻を開け、さっと水で洗ってくれる。手のひらにのるほど大ぶりの身を、箸ですくって口へ運んだ。
生うにやボタン海老、カニ足にも「この場で食べられます」の札がかかっている。ほかの海の幸の誘惑も強力だけど、ここは我慢。
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03TRAVEL JOURNAL
加賀野菜と、海の宝のどぐろ
金沢が育んできた「加賀野菜」も、ここで買える。青果店の店先には、札の立った源助だいこんやれんこん、「五郎島金時」のさつまいもが並んでいた。加賀野菜を選んで、店の人から受け取る。
そして、金沢の海の宝「のどぐろ」。干物専門店のケースには、石川県産ののどぐろの一夜干しがずらりと並ぶ。今回はこれで、ある料理を作ろうと企んでいる。
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金沢おでんと、地魚の海鮮丼
商店街は、その町の空気を肌で感じられる気がする。湯気の立つおでんの店先には、焼き牡蠣やホタテバターの品書きも出ていた。
お昼は、金沢名物を堪能してみたい。市場の一角の食堂「市場めし あまつぼ」に入り、金沢おでんと海鮮丼を頼んだ。おでんは、出汁のしみた大根に車麩、紅白の渦巻きの赤巻。おでん種に地元金沢の食材を使っていること、一年を通して食べられること、それが「金沢おでん」の定義だそうだ。
海鮮丼にも地魚が使われていて、甘えびにいくら、かにのほぐし身、白身の魚が大葉の上に盛られている。醤油を回しかけ、ノンアルコールビールを青い切子のグラスに注いだ。地元食材の料理たちに、歓迎されている気分。口福の神さま、ありがとうございます。
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05TRAVEL JOURNAL
単線の電車で、鶴来へ
単線のレトロな北陸鉄道に揺られて、今回のお家に帰ります。赤いロングシートの車内から、窓の外を眺める。雪をかぶった山と町並み、真っ白な田んぼの向こうを、電車が走っていく。
石川線の終点、鶴来駅で降りた。雪の残る駅前に、古い木造の駅舎がたたずんでいる。夕方の光の中、ホームには電車が並び、線路の先には車庫が見えた。駅舎を出て、雪に埋もれた畑の野菜を横目に、家までの道を歩いた。
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文房具屋だった家
ただいま。古い二階建ての町家の戸を開けると、軒先のランプがやわらかく灯った。かつては、文房具屋さんを営むお家だったという。
本棚の並ぶ部屋に、座卓と古いやかん。階段の上から見下ろすと、格子のはまった戸が並んでいる。棚には古い建物を写した白黒の写真が飾られ、柱のそばには「昭和二十八年度卒業」と書かれた木札が掛かっていた。大正から昭和のはじめに建てられたという、昔ながらの暖かさが色濃く残る家だ。
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ジブジブと、治部煮
今夜は、金沢の郷土料理に挑戦。奥の台所で、ねぎとにんじん、しいたけを切りそろえる。しいたけには、星の形の飾り包丁を入れた。
鶏肉には小麦粉をまぶす。こうすることで旨味が閉じ込められ、汁にはとろみがつく。タイル張りの流しの横のガス台で、野菜の煮える鍋に鶏肉を入れた。
加賀の特産品「すだれ麩」も忘れずに。すだれのような筋の入った麩を鍋に加え、ジブジブと煮たら、治部煮の完成。青菜を添えて、囲炉裏のある部屋へ運んだ。
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金沢晩酌セット
囲炉裏端の膳に、料理を並べる。飲みものは、缶のノンアルコールビール。
宿主からの差し入れの「大根寿司」は、具材の旨味と発酵による酸味が絶妙なバランス。近海で採れたかがみ鯛のお刺し身には、大葉を添えた。
治部煮には、わさびを添えるのが特徴だ。とろみのついた汁と鶏肉に、さわやかな辛みが驚くほどよく合って、美味しさが倍増する。金沢晩酌セット、素晴らしいな。
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締めは、北陸のソウルフード
締めのラーメンは、北陸のソウルフードと心に決めていた。雪の残る夜道の先に、赤いネオンの「8番らーめん」。
国道8号線沿いで生まれた、炒めた野菜をたっぷりのせたラーメン。キャベツともやし、メンマ、チャーシューの上に、「8」の字のなるとがのっている。濃い味噌のスープに、ちぢれ麺。焼き餃子も添えて。
素朴なルックスなのに、心に刺さる味。しみる。「なんでやろ、8番」。
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兼六園の茶店で朝ごはん
朝は「兼六園」へ。園内には、加賀料理を楽しめる茶店がある。瓢池のほとりに建つ「三芳庵」の窓辺の席で、重箱や小鉢の並ぶ朝食をいただいた。
郷土料理の「さわらの昆布じめ」は、この地ではカジキのことを「サワラ」と呼ぶそうだ。昆布をはがすと、光に透けるような身が現れる。プロが作った治部煮にはわさびがのり、金沢の冬の味覚「かぶら寿司」も添えられていた。目にも美味しい加賀料理に、大満足な朝。
食後は、加賀打越産の和紅茶で一息。鉄瓶から染付のカップに注ぐ。懐紙を開くと、加賀銘菓の可愛らしい緑の落雁が現れた。窓の外の庭を眺めながら、しばらく和む。
この場面から映像で見る7:40



















11TRAVEL JOURNAL
雪吊りの庭
茶店を出て、園内を歩いた。雪の残る苔の庭に、枝を吊る雪吊りの縄が張られている。木立の間からは朝の光が差し込み、池には石の橋が架かる。
雪の積もったベンチに腰かけると、金沢の町並みの向こうに、白い山々が見渡せた。今日も、金沢の一日がはじまります。
この場面から映像で見る9:0412TRAVEL JOURNAL
お茶屋の座敷と、金箔ソフト
金沢の風景の筆頭ともいえる、茶屋街へ。許しを得て、お茶屋の中を見せていただいた。吹き抜けから見下ろす階段、金色の折り鶴、三角の行灯と金の獅子頭。
書の描かれた襖をくぐると、朱塗りの壁の座敷に掛け軸。竹の模様の着物が飾られ、畳には手まりが置かれている。まるで江戸時代に迷い込んだような、雅な世界観を体感することができる。
細い路地を抜けて、伝統と文化の地、金沢ならではの甘いものを。眩しく輝く「金箔ソフト」に、心がときめく。ソフトクリームが、一枚の金箔にすっぽり包まれていた。
この場面から映像で見る9:2213TRAVEL JOURNAL
ハントンライス
金沢B級グルメの盟主、「ハントンライス」を食べに「グリル オーツカ」へ。ケチャップライスにふんわりした卵、その上にフライがのり、ケチャップとタルタルソースがたっぷりかかっている。
不思議なその名は、ハンガリーの「ハン」と、フランス語でマグロを意味する「トン」を合わせた造語だという。スプーンですくって、地元の人々に愛される味に舌鼓。
この場面から映像で見る10:0514TRAVEL JOURNAL
江戸から続く米屋と麹屋
石川県は、お米が美味しいことでも有名だ。ひがし茶屋街へ向かう道しるべの先、「玄米」「白米」と書いたのれんが下がる米穀店は、江戸時代の創業。ここでお米を買って帰ろう。地図を広げて、次の店へ。
こちらも、江戸時代から続く麹屋さん。冬晴れの空の下に、古い木造の店構えが残る。「麹 高木商店」と彫られた看板の下で、代々受け継がれてきた製法で手造りされた糀と、その糀を使った美味しい味噌を買うことができる。店先の黒板には「みそづくりの会」の文字があった。
この場面から映像で見る10:3115TRAVEL JOURNAL
のどぐろの炊き込みご飯
加賀百万石の歴史に思いを馳せながら、ちょっと豪華な料理を作ってみる。用意したのは、買ってきた石川県のお米「ひゃくまん穀」と、市場で買ったのどぐろの一夜干し。
美味しそうに焼き上がったのどぐろを、鍋の「ひゃくまん穀」の上にのせて、蓋をして炊き上げる。そのあいだに、高木糀商店の「花街みそ」で、石川県の郷土料理の汁物を。
炊き上がったら、脂の乗った白身魚の王様の身をほぐして、骨を外す。旨味をたっぷり吸ったご飯に混ぜ込めば、なんとも贅沢な炊き込みご飯の完成。
この場面から映像で見る11:22




















16TRAVEL JOURNAL
具だくさんの、めった汁
汁物は、具だくさんな豚汁「めった汁」。豚肉にこんにゃく、ねぎ、にんじん、しいたけ。欠かせない具材は、さつまいもだ。
朱色の汁椀によそって、ノンアルコールビールをグラスに注ぐ。寒い夜に、心から美味しい。のどぐろもお米も、金沢のお水も、すべての旨味を感じることができる。大満足で、また明日。
この場面から映像で見る12:4317TRAVEL JOURNAL
見よう見まねの、ヤッホー茶漬け
翌朝、雪の屋根の町家に冬の日が差していた。金沢にはかつて、不思議なお店があった。深夜にお茶漬けだけを出していたという名店で、金沢で飲んだあとの〆の店として愛されていたそうだ。片町にあった「志な野」というその店は、2020年10月に閉店している。
もう訪れることはできないので、見よう見まねで作ってみた。青菜の漬物を刻み、鮭を焼いて、しらすや梅干し、明太子、昆布、わかめ、わさびと一緒に皿に盛る。ご飯に小さなあられを散らし、好きな具をのせて、土瓶からお茶を注いだ。店内での会話はすべて「ヤッホー」だったという、陽気なお店の「ヤッホー茶漬け」だ。
「お代わりヤホ」。具が残っている限り、ご飯はお代わりし放題。ユーモアのあるルールに、心が温まる。
この場面から映像で見る13:38






















18TRAVEL JOURNAL
あんやと、金沢
帰り支度をして、緑のトランクを閉じる。戸口を出て、鶴来駅へ。窓口の向こうに電車が見え、壁には野町行きの時刻表が掛かっている。
時の経過と共に、色んな事が変わっていく。それでも、人の想いは紡がれていくと思う。
改札を抜けて電車に乗り込むと、雪の残る線路の先に山並みが続いていた。雪国の温かい暮らしを垣間見て、故郷を思い出した。素敵な思い出を、あんやと、金沢。「あんやと」は、金沢の言葉で「ありがとう」。
この場面から映像で見る15:13THE BORROWER’S NOTES
借り暮らしの石川県・金沢メモ。
立ち寄った店、台所で作ったもの、この土地のこと。旅のつづきに、覚えておきたいことを。
01立ち寄った店

ひがし茶屋街の二階の喫茶
格子窓から茶屋街の石畳を見下ろす二階の席で、黒い皿にのった三つの和菓子とお茶をいただいた。

近江町市場の鮮魚店(生牡蠣)
「生食用 真牡蠣 この場で食べられます」の札が出た店先で、その場で殻を開けて水で洗った大ぶりの真牡蠣を味わった。生うにやボタン海老、カニ足にも、その場で食べられる札がかかっていた。

のどぐろの一夜干しの店(「近江町市場干し」と思われる)
「干物専門店」の看板を掲げた店で、石川県産のどぐろの一夜干しを買った。ラベルには、能登海洋深層水を使って甘塩に仕上げたとある。店先には自家製の昆布〆も並ぶ。大松水産が手がける、能登海洋深層水を使った一夜干しの専門店「近江町市場干し」と思われる。
出典: rurubu.jp

市場めし あまつぼ
石川県金沢市下堤町38-1
昭和39年(1964年)創業の老舗居酒屋「あまつぼ」が手がける店で、海鮮丼と金沢おでんなどの郷土料理を出す。頼んだのは、甘えびやいくら、かにのほぐし身をのせた海鮮丼と、大根・車麩・赤巻の金沢おでん。店先には「金沢おでん老舗50年会」の看板が出ていた。
出典: mapple.net retty.me

8番らーめん
1967年2月11日、石川県加賀市桑原町の国道8号線沿いに1号店を開いたラーメンのチェーン。炒めた野菜をたっぷりのせたらーめんが看板で、この夜は味噌のスープにちぢれ麺、「8」の字のなると、焼き餃子を添えて。

三芳庵
石川県金沢市兼六町1-11
兼六園の瓢池のほとりに建つ、加賀料理と抹茶の茶店。朝の膳には、さわらの昆布じめ、わさびを添えた治部煮、かぶら寿司、お吸い物が並び、食後には加賀打越産の和紅茶と緑の落雁が出た。
出典: 4travel.jp

茶屋街の金箔ソフトの店
赤い壁の店内で、一枚の金箔ですっぽり包んだソフトクリームを食べた。台の脇には、金色のソフトクリームの人形が置かれていた。

グリル オーツカ
石川県金沢市片町2-9-15
昭和32年(1957年)創業の洋食店で、ハントンライス発祥の店として紹介されることが多い。ハントンライスは、ケチャップライスにふんわりした卵をのせ、魚介のフライとケチャップ、タルタルソースをかけた金沢の名物。名前は、ハンガリーの「ハン」と、フランス語でマグロを意味する「トン」を合わせた造語とされる。

江戸時代創業の米穀店(経田屋米穀店と思われる)
石川県金沢市東山1-17-7
ひがし茶屋街の南側にある米穀店と思われる。白地に墨で「玄米」「白米」と書いたのれんが下がり、店内には米袋が積まれている。掲載ページのクチコミでは、江戸時代末期に創業し、店舗は明治37年(1904年)の建物とされている。
出典: 4travel.jp

高木糀商店
石川県金沢市東山1-9-3
ひがし茶屋街に店を構える糀と味噌の老舗で、取材記事では創業180年の歴史を持つと紹介されている。糀や味噌、甘酒などを扱い、店先には「みそづくりの会」の黒板が出ていた。ここで買った「花街みそ」を、めった汁に使った。
02作った料理

治部煮
鴨肉やすだれ麩、季節の野菜を煮る石川県の煮物で、少なくとも江戸時代から食べられていた武家料理とされる。肉に小麦粉をまぶして煮ることで旨味を閉じ込め、汁にとろみをつける。薬味のわさびを天盛りにする。名前は、加賀藩に仕えた岡部治部右衛門にちなむ説や、「じぶじぶ」と煮る音から来た説などがある。家庭では鴨の代わりに鶏肉を使うことも多く、今回も鶏肉で作った。
材料鶏肉・小麦粉・すだれ麩・しいたけ・にんじん・ねぎ・青菜・わさび
- しいたけに飾り包丁を入れ、ねぎとにんじんを切る
- 鶏肉に小麦粉をまぶす
- 野菜を煮た鍋に鶏肉を入れる
- すだれ麩を加えて煮る
- 青菜を添えて盛り、わさびをのせる
出典: maff.go.jp

のどぐろの炊き込みご飯
のどぐろは、脂の乗った身から「白身魚のトロ」とも呼ばれる高級魚。市場で買った一夜干しは、能登海洋深層水を使った甘塩仕立てだった。米は、石川県が9年かけて開発し、2017年にデビューしたオリジナル品種「ひゃくまん穀」。粒が大きくて食べ応えがあり、冷めてももっちりした食感が楽しめる。
材料米(ひゃくまん穀)・のどぐろの一夜干し・水
- のどぐろの一夜干しを焼く
- 鍋の米に水を加え、焼いたのどぐろをのせる
- 蓋をして炊く
- 炊き上がったら身をほぐして骨を外し、ご飯に混ぜる

めった汁
根菜をたっぷり入れた具だくさんの豚汁の一種で、一般的な豚汁のじゃがいもの代わりに、さつまいもを使うのが特徴。名前は「やたらめったら具を入れる」「やたらめったら具を切る」などから来たといわれる。石川県を代表する文豪、徳田秋声の小説『黴』にも、めった汁をこしらえて食べる場面がある。今回は、高木糀商店の「花街みそ」で仕立てた。
材料豚肉・さつまいも・こんにゃく・にんじん・しいたけ・ねぎ・味噌(花街みそ)
- 豚肉と野菜を切る
- 鍋で具を煮る
- 味噌を溶き入れる
出典: maff.go.jp

見よう見まねのヤッホー茶漬け
「ヤッホー茶漬け」の名で親しまれたのは、金沢市片町1丁目にあったお茶漬けの店「志な野」。40年にわたって営業し、注文をはじめ、店内の会話はすべて「ヤッホー」で行う決まりだった。2020年10月24日に閉店したので、見よう見まねで再現した。
材料ご飯・焼き鮭・しらす・梅干し・明太子・青菜の漬物・昆布・わかめ・わさび・小さなあられ・お茶
- 青菜の漬物を刻み、鮭を焼く
- 具を皿に盛る
- ご飯にあられと好きな具をのせる
- 土瓶からお茶を注ぐ
- 具が残っている限り、ご飯をお代わりする
03土地のこと

ひがし茶屋街
文政3年(1820年)、加賀藩の許しを得て、浅野川の東側に開かれた茶屋街。一階に出格子を設け、二階を座敷にした江戸後期から明治初期の茶屋建築が、石畳の通りに沿って連なる。2001年11月14日、金沢市で最初の国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた。茶屋「志摩」は国の重要文化財で、懐華樓やお茶屋美術館など、中を見学できる茶屋もある。
出典: tabi-mag.jp


加賀野菜
「昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜」として認定された、金沢の伝統野菜15品目。源助だいこん、加賀れんこん、さつまいもなどがある。さつまいもは主に粟崎・五郎島町の砂丘地でつくられ、産地の名をとった「五郎島金時」の名で知られる。近江町市場の青果店の札には「打木源助だいこん」とあった。

金沢おでん
昆布と鰹節のだしに薄口醤油を使い、加賀野菜や北陸の海産物など地元の食材を種にする金沢のおでん。冬だけでなく、通年出す店が多い。車麩や紅白の渦巻きの赤巻、源助大根などが代表的な種で、創業50年以上の店が集まる「金沢おでん老舗50年会」もある。
出典: nap-camp.com


兼六園と雪吊り
水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつで、歴代の加賀藩主が長い年月をかけて形づくった江戸時代の大名庭園。雪害から木を守る雪吊りは北陸の冬の風物詩で、毎年11月1日に唐崎松から作業が始まる。唐崎松には5本の芯柱を立て、およそ800本の縄で枝を吊る。

かぶらずしと大根ずし
どちらも加賀を代表する発酵食品。かぶらずしは、塩漬けのかぶらにブリを挟み、糀で漬け込んだもので、少なくとも江戸時代から食べられ、正月に欠かせないという人もいる。大根ずしは、身欠きニシンと大根を、米と麹でつくる甘酒で漬けたもの。ハレの日のかぶらずしに対して、大根ずしは家庭で日常的につくられてきた。
出典: maff.go.jp maff.go.jp

金沢箔
安土桃山時代にさかのぼる金沢の伝統工芸で、明治以降、技術の高さと水質の良さから急速に発展した。現在、全国で生産される金箔の99%以上が金沢産。

かつて文房具屋だった町家の宿
今回お借りしたのは、大正から昭和のはじめに建てられたという木造の古民家。かつては文房具屋を営んでいた家で、本棚の並ぶ部屋や囲炉裏の間、タイル張りの台所がある。水道の水もおいしかった。
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