写真とことばで、旅をする。

旅のエッセイ

石川県 金沢市

金沢で暮らす旅

冬の金沢、町家の台所から

雪国の温かい暮らしにふれた、冬の金沢の数日間。

映像公開 228 枚の写真

旅を読みはじめる
格子窓越しに見下ろす、ひがし茶屋街の通り
格子窓越しに見下ろす、ひがし茶屋街の通りKANAZAWA, ISHIKAWA

この旅のこと

加賀百万石の城下町、冬の金沢を訪ねた。近江町市場で生牡蠣を味わい、加賀野菜とのどぐろを買って、単線の電車で鶴来の古い町家へ。かつて文房具屋だった家の台所で郷土料理をこしらえ、兼六園の茶店で朝ごはん、茶屋街で金箔ソフトとお茶屋の座敷にふれた、雪国の温かい数日間。

土地と食のことを、もう少し

01TRAVEL JOURNAL

茶屋街の窓辺で

冬晴れの金沢、ひがし茶屋街から旅が始まった。二階の窓辺の席に腰を下ろすと、黒い皿に三つの和菓子が運ばれてきた。黒文字でそっと切り分けて、お茶をひと口。

格子の向こうに、紅殻色の茶屋が並ぶ石畳の通りが見下ろせる。屋根にはまだ雪が残り、通りの奥には山の緑がのぞいていた。店を出て、石畳をゆっくり歩く。金沢で、暮らすように旅をしてみたい。

この場面から映像で見る0:22
黒い皿にのった三つの和菓子
01黒い皿にのった三つの和菓子
黒文字で緑の和菓子を切り分ける
02黒文字で緑の和菓子を切り分ける
茶屋街を見下ろす窓辺の席で、和菓子を味わう後ろ姿
03茶屋街を見下ろす窓辺の席で、和菓子を味わう後ろ姿
格子窓越しに見下ろす、ひがし茶屋街の通り
04格子窓越しに見下ろす、ひがし茶屋街の通り
窓辺で茶碗を手にする
05窓辺で茶碗を手にする
屋根に雪の残る紅殻色の茶屋と、刈り込まれた木
06屋根に雪の残る紅殻色の茶屋と、刈り込まれた木
茶屋が並ぶ石畳の通りを歩く後ろ姿
07茶屋が並ぶ石畳の通りを歩く後ろ姿

02TRAVEL JOURNAL

市民の台所で、生牡蠣を

三百年以上の歴史がある近江町市場へ。観光地としても知られる、金沢市民の台所だ。市場の入口をくぐると、店先にはカニが積まれ、網の上では牡蠣と帆立が焼けている。赤い傘のランプが連なる通路には、鮮魚店がずらりと並んでいた。

「生食用 真牡蠣 この場で食べられます」。そんな札に、吸い寄せられた。目の前で殻を開け、さっと水で洗ってくれる。手のひらにのるほど大ぶりの身を、箸ですくって口へ運んだ。

生うにやボタン海老、カニ足にも「この場で食べられます」の札がかかっている。ほかの海の幸の誘惑も強力だけど、ここは我慢。

この場面から映像で見る1:01
近江町市場の青果通り口と、水産店の看板
08近江町市場の青果通り口と、水産店の看板
雪の残る十間町口の入口
09雪の残る十間町口の入口
店頭に積まれたカニと手書きの値札
10店頭に積まれたカニと手書きの値札
鮮魚店の店先で買い物をする人
11鮮魚店の店先で買い物をする人
網の上で焼かれる牡蠣と帆立
12網の上で焼かれる牡蠣と帆立
鮮魚店が並ぶ市場の通路を歩く後ろ姿
13鮮魚店が並ぶ市場の通路を歩く後ろ姿
赤い傘のランプと「生食用 真牡蠣」の札
14赤い傘のランプと「生食用 真牡蠣」の札
その場で牡蠣の殻を開ける手元
15その場で牡蠣の殻を開ける手元
開けた牡蠣を水で洗う
16開けた牡蠣を水で洗う
緑の籠に盛られた真牡蠣と値札
17緑の籠に盛られた真牡蠣と値札
「この場で食べられます」の札と殻付きの牡蠣
18「この場で食べられます」の札と殻付きの牡蠣
皿にのった殻付きの生牡蠣
19皿にのった殻付きの生牡蠣
手のひらにのせた大ぶりの生牡蠣
20手のひらにのせた大ぶりの生牡蠣
箸で生牡蠣を食べようとする手元
21箸で生牡蠣を食べようとする手元
店先で牡蠣を箸でつまむ
22店先で牡蠣を箸でつまむ
箸で持ち上げた牡蠣の身
23箸で持ち上げた牡蠣の身
牡蠣の籠が並ぶ鮮魚店の前に立つ後ろ姿
24牡蠣の籠が並ぶ鮮魚店の前に立つ後ろ姿
生うにとボタン海老、カニ足の値札
25生うにとボタン海老、カニ足の値札
氷の上のボタン海老と手書きの札
26氷の上のボタン海老と手書きの札
人でにぎわう鮮魚通り
27人でにぎわう鮮魚通り

03TRAVEL JOURNAL

加賀野菜と、海の宝のどぐろ

金沢が育んできた「加賀野菜」も、ここで買える。青果店の店先には、札の立った源助だいこんやれんこん、「五郎島金時」のさつまいもが並んでいた。加賀野菜を選んで、店の人から受け取る。

そして、金沢の海の宝「のどぐろ」。干物専門店のケースには、石川県産ののどぐろの一夜干しがずらりと並ぶ。今回はこれで、ある料理を作ろうと企んでいる。

この場面から映像で見る1:58
加賀野菜の札が立つ源助だいこんと、れんこん
28加賀野菜の札が立つ源助だいこんと、れんこん
「五郎島金時」の札がついたさつまいも
29「五郎島金時」の札がついたさつまいも
青果店で野菜を受け取る
30青果店で野菜を受け取る
トマトや大根、ブロッコリーが並ぶ青果台
31トマトや大根、ブロッコリーが並ぶ青果台
ずらりと並ぶのどぐろの一夜干し
32ずらりと並ぶのどぐろの一夜干し
石川県産のどぐろの一夜干しを手に取る
33石川県産のどぐろの一夜干しを手に取る
干物専門店で買い物をする後ろ姿
34干物専門店で買い物をする後ろ姿
買い物客が行き交う市場の通路
35買い物客が行き交う市場の通路
市場の奥の細い通路
36市場の奥の細い通路

04TRAVEL JOURNAL

金沢おでんと、地魚の海鮮丼

商店街は、その町の空気を肌で感じられる気がする。湯気の立つおでんの店先には、焼き牡蠣やホタテバターの品書きも出ていた。

お昼は、金沢名物を堪能してみたい。市場の一角の食堂「市場めし あまつぼ」に入り、金沢おでんと海鮮丼を頼んだ。おでんは、出汁のしみた大根に車麩、紅白の渦巻きの赤巻。おでん種に地元金沢の食材を使っていること、一年を通して食べられること、それが「金沢おでん」の定義だそうだ。

海鮮丼にも地魚が使われていて、甘えびにいくら、かにのほぐし身、白身の魚が大葉の上に盛られている。醤油を回しかけ、ノンアルコールビールを青い切子のグラスに注いだ。地元食材の料理たちに、歓迎されている気分。口福の神さま、ありがとうございます。

この場面から映像で見る2:26
湯気の立つ金沢おでんの店先と、焼き牡蠣の品書き
37湯気の立つ金沢おでんの店先と、焼き牡蠣の品書き
湯気の向こうのおでんの屋台
38湯気の向こうのおでんの屋台
「市場めし あまつぼ」の看板と、金沢おでん・海鮮丼ののれん
39「市場めし あまつぼ」の看板と、金沢おでん・海鮮丼ののれん
「金沢老舗料理店の海鮮丼」の立て看板
40「金沢老舗料理店の海鮮丼」の立て看板
甘えびやいくら、白身がのった海鮮丼と味噌汁
41甘えびやいくら、白身がのった海鮮丼と味噌汁
大根と車麩、赤巻の金沢おでん
42大根と車麩、赤巻の金沢おでん
出汁のしみた大根と車麩、赤巻
43出汁のしみた大根と車麩、赤巻
箸で大根を割る
44箸で大根を割る
箸で持ち上げた大根
45箸で持ち上げた大根
ノンアルコールビールの瓶と青い切子のグラス
46ノンアルコールビールの瓶と青い切子のグラス
海鮮丼に醤油をかける
47海鮮丼に醤油をかける
醤油のかかった海鮮丼
48醤油のかかった海鮮丼
海鮮丼を手に、ご飯をすくう
49海鮮丼を手に、ご飯をすくう
手に持った海鮮丼
50手に持った海鮮丼
甘えびといくらがのった丼を持ち上げる
51甘えびといくらがのった丼を持ち上げる
かにのほぐし身と白身の寄り
52かにのほぐし身と白身の寄り
大葉の上にのった甘えびやかにの身
53大葉の上にのった甘えびやかにの身
えびす様が鯛を抱える「大漁」の看板
54えびす様が鯛を抱える「大漁」の看板

05TRAVEL JOURNAL

単線の電車で、鶴来へ

単線のレトロな北陸鉄道に揺られて、今回のお家に帰ります。赤いロングシートの車内から、窓の外を眺める。雪をかぶった山と町並み、真っ白な田んぼの向こうを、電車が走っていく。

石川線の終点、鶴来駅で降りた。雪の残る駅前に、古い木造の駅舎がたたずんでいる。夕方の光の中、ホームには電車が並び、線路の先には車庫が見えた。駅舎を出て、雪に埋もれた畑の野菜を横目に、家までの道を歩いた。

この場面から映像で見る3:40
北陸鉄道の車内で、窓の外を眺める後ろ姿
55北陸鉄道の車内で、窓の外を眺める後ろ姿
車窓に広がる雪の山と町並み
56車窓に広がる雪の山と町並み
雪の田んぼの向こうを走る電車と山並み
57雪の田んぼの向こうを走る電車と山並み
雪の残る鶴来駅の駅舎
58雪の残る鶴来駅の駅舎
「野町⇔鶴来」の電車から、ホームに降り立つ
59「野町⇔鶴来」の電車から、ホームに降り立つ
駅の待合越しに見える電車
60駅の待合越しに見える電車
夕暮れの鶴来駅に停まる電車
61夕暮れの鶴来駅に停まる電車
雪の線路と、夕日に照らされた電車
62雪の線路と、夕日に照らされた電車
線路の先の車庫と黄色い車両
63線路の先の車庫と黄色い車両
「バスのりば」の看板が出た鶴来駅の前を歩く
64「バスのりば」の看板が出た鶴来駅の前を歩く
雪に埋もれた畑の野菜
65雪に埋もれた畑の野菜
雪の畑沿いの道を歩く後ろ姿
66雪の畑沿いの道を歩く後ろ姿

06TRAVEL JOURNAL

文房具屋だった家

ただいま。古い二階建ての町家の戸を開けると、軒先のランプがやわらかく灯った。かつては、文房具屋さんを営むお家だったという。

本棚の並ぶ部屋に、座卓と古いやかん。階段の上から見下ろすと、格子のはまった戸が並んでいる。棚には古い建物を写した白黒の写真が飾られ、柱のそばには「昭和二十八年度卒業」と書かれた木札が掛かっていた。大正から昭和のはじめに建てられたという、昔ながらの暖かさが色濃く残る家だ。

この場面から映像で見る4:29
古い二階建ての町家の前を歩く
67古い二階建ての町家の前を歩く
町家の入口に入る後ろ姿
68町家の入口に入る後ろ姿
軒先に灯るランプ
69軒先に灯るランプ
本棚と座卓のある部屋に灯る明かり
70本棚と座卓のある部屋に灯る明かり
階段の上から見下ろす格子戸
71階段の上から見下ろす格子戸
額に入った古い建物の白黒写真
72額に入った古い建物の白黒写真
「昭和二十八年度卒業」と書かれた古い木札
73「昭和二十八年度卒業」と書かれた古い木札

07TRAVEL JOURNAL

ジブジブと、治部煮

今夜は、金沢の郷土料理に挑戦。奥の台所で、ねぎとにんじん、しいたけを切りそろえる。しいたけには、星の形の飾り包丁を入れた。

鶏肉には小麦粉をまぶす。こうすることで旨味が閉じ込められ、汁にはとろみがつく。タイル張りの流しの横のガス台で、野菜の煮える鍋に鶏肉を入れた。

加賀の特産品「すだれ麩」も忘れずに。すだれのような筋の入った麩を鍋に加え、ジブジブと煮たら、治部煮の完成。青菜を添えて、囲炉裏のある部屋へ運んだ。

この場面から映像で見る5:04
にんじんやしいたけを前に、ねぎを切る
74にんじんやしいたけを前に、ねぎを切る
奥の台所で支度をする後ろ姿
75奥の台所で支度をする後ろ姿
鶏肉に小麦粉をふる
76鶏肉に小麦粉をふる
飾り切りのしいたけとねぎが煮える小鍋
77飾り切りのしいたけとねぎが煮える小鍋
粉をまぶした鶏肉を鍋に入れる
78粉をまぶした鶏肉を鍋に入れる
タイル張りの流しとガス台に立つ
79タイル張りの流しとガス台に立つ
「金沢名産 すだれ麩」の袋
80「金沢名産 すだれ麩」の袋
鍋にすだれ麩を入れる
81鍋にすだれ麩を入れる
すだれ麩と鶏肉が煮える鍋
82すだれ麩と鶏肉が煮える鍋
すだれ麩やにんじん、青菜を盛り込んだ治部煮の鍋
83すだれ麩やにんじん、青菜を盛り込んだ治部煮の鍋
囲炉裏のある部屋で、膳の前に座る
84囲炉裏のある部屋で、膳の前に座る

08TRAVEL JOURNAL

金沢晩酌セット

囲炉裏端の膳に、料理を並べる。飲みものは、缶のノンアルコールビール。

宿主からの差し入れの「大根寿司」は、具材の旨味と発酵による酸味が絶妙なバランス。近海で採れたかがみ鯛のお刺し身には、大葉を添えた。

治部煮には、わさびを添えるのが特徴だ。とろみのついた汁と鶏肉に、さわやかな辛みが驚くほどよく合って、美味しさが倍増する。金沢晩酌セット、素晴らしいな。

この場面から映像で見る5:39
囲炉裏端の膳と、ノンアルコールビールの缶
85囲炉裏端の膳と、ノンアルコールビールの缶
宿の方からの差し入れの大根寿司
86宿の方からの差し入れの大根寿司
ピントの外れた小鉢
87ピントの外れた小鉢
大根寿司の器を手に取る
88大根寿司の器を手に取る
大葉を添えたかがみ鯛の刺身
89大葉を添えたかがみ鯛の刺身
治部煮にわさびを添える
90治部煮にわさびを添える
わさびをのせた治部煮を箸で
91わさびをのせた治部煮を箸で
手に持った治部煮の小鉢
92手に持った治部煮の小鉢
大根寿司と治部煮、刺身が並ぶ膳
93大根寿司と治部煮、刺身が並ぶ膳
膳に手を伸ばす
94膳に手を伸ばす
箸を添えた金沢の晩酌の膳
95箸を添えた金沢の晩酌の膳
膳の前でくつろぐ後ろ姿
96膳の前でくつろぐ後ろ姿

09TRAVEL JOURNAL

締めは、北陸のソウルフード

締めのラーメンは、北陸のソウルフードと心に決めていた。雪の残る夜道の先に、赤いネオンの「8番らーめん」。

国道8号線沿いで生まれた、炒めた野菜をたっぷりのせたラーメン。キャベツともやし、メンマ、チャーシューの上に、「8」の字のなるとがのっている。濃い味噌のスープに、ちぢれ麺。焼き餃子も添えて。

素朴なルックスなのに、心に刺さる味。しみる。「なんでやろ、8番」。

この場面から映像で見る6:50
「8」のなるとがのった野菜らーめんと餃子
97「8」のなるとがのった野菜らーめんと餃子
らーめんの丼を手に
98らーめんの丼を手に
雪の残る夜の8番らーめんの店
99雪の残る夜の8番らーめんの店
餃子のたれの小皿
100餃子のたれの小皿
「8」のなるとを箸でつまむ
101「8」のなるとを箸でつまむ
レンゲとスープの前をよぎる手
102レンゲとスープの前をよぎる手
炒めた野菜とメンマ、スープに沈むレンゲ
103炒めた野菜とメンマ、スープに沈むレンゲ
炒め野菜の下からのぞくちぢれ麺
104炒め野菜の下からのぞくちぢれ麺
テーブル席でらーめんをすする
105テーブル席でらーめんをすする

10TRAVEL JOURNAL

兼六園の茶店で朝ごはん

朝は「兼六園」へ。園内には、加賀料理を楽しめる茶店がある。瓢池のほとりに建つ「三芳庵」の窓辺の席で、重箱や小鉢の並ぶ朝食をいただいた。

郷土料理の「さわらの昆布じめ」は、この地ではカジキのことを「サワラ」と呼ぶそうだ。昆布をはがすと、光に透けるような身が現れる。プロが作った治部煮にはわさびがのり、金沢の冬の味覚「かぶら寿司」も添えられていた。目にも美味しい加賀料理に、大満足な朝。

食後は、加賀打越産の和紅茶で一息。鉄瓶から染付のカップに注ぐ。懐紙を開くと、加賀銘菓の可愛らしい緑の落雁が現れた。窓の外の庭を眺めながら、しばらく和む。

この場面から映像で見る7:40
「兼六園 三芳庵」の箸袋と、赤い椀の小鉢
106「兼六園 三芳庵」の箸袋と、赤い椀の小鉢
赤い椀のご飯と、青い小鉢
107赤い椀のご飯と、青い小鉢
昆布をのせた刺身と甘えびの盛り合わせ
108昆布をのせた刺身と甘えびの盛り合わせ
池のほとりの茶店の窓辺に座る
109池のほとりの茶店の窓辺に座る
三つ葉の浮かぶお吸い物
110三つ葉の浮かぶお吸い物
窓辺の席で朝の膳をいただく
111窓辺の席で朝の膳をいただく
重箱やご飯、小鉢が並ぶ朝の膳
112重箱やご飯、小鉢が並ぶ朝の膳
さわらの昆布じめを箸でつまむ
113さわらの昆布じめを箸でつまむ
光に透ける昆布じめの刺身
114光に透ける昆布じめの刺身
箸で持ち上げた昆布じめ
115箸で持ち上げた昆布じめ
わさびを添えた治部煮を箸で
116わさびを添えた治部煮を箸で
赤い椀に盛られた治部煮
117赤い椀に盛られた治部煮
かぶら寿司と枝豆、えびの盛り付け
118かぶら寿司と枝豆、えびの盛り付け
かぶら寿司の寄り
119かぶら寿司の寄り
鉄瓶から紅茶をカップに注ぐ
120鉄瓶から紅茶をカップに注ぐ
染付のカップに入った紅茶
121染付のカップに入った紅茶
窓辺の鉄瓶と茶の盆
122窓辺の鉄瓶と茶の盆
懐紙に包まれた落雁を開く
123懐紙に包まれた落雁を開く
手のひらにのせた緑の落雁
124手のひらにのせた緑の落雁
茶店の窓辺で庭を眺める後ろ姿
125茶店の窓辺で庭を眺める後ろ姿

11TRAVEL JOURNAL

雪吊りの庭

茶店を出て、園内を歩いた。雪の残る苔の庭に、枝を吊る雪吊りの縄が張られている。木立の間からは朝の光が差し込み、池には石の橋が架かる。

雪の積もったベンチに腰かけると、金沢の町並みの向こうに、白い山々が見渡せた。今日も、金沢の一日がはじまります。

この場面から映像で見る9:04
雪の残る苔の庭と、雪吊りの縄
126雪の残る苔の庭と、雪吊りの縄
木立の中に差し込む朝の光
127木立の中に差し込む朝の光
池の石橋を渡る後ろ姿
128池の石橋を渡る後ろ姿
雪のベンチに座り、金沢の町と山を眺める
129雪のベンチに座り、金沢の町と山を眺める

12TRAVEL JOURNAL

お茶屋の座敷と、金箔ソフト

金沢の風景の筆頭ともいえる、茶屋街へ。許しを得て、お茶屋の中を見せていただいた。吹き抜けから見下ろす階段、金色の折り鶴、三角の行灯と金の獅子頭。

書の描かれた襖をくぐると、朱塗りの壁の座敷に掛け軸。竹の模様の着物が飾られ、畳には手まりが置かれている。まるで江戸時代に迷い込んだような、雅な世界観を体感することができる。

細い路地を抜けて、伝統と文化の地、金沢ならではの甘いものを。眩しく輝く「金箔ソフト」に、心がときめく。ソフトクリームが、一枚の金箔にすっぽり包まれていた。

この場面から映像で見る9:22
金色の折り鶴が並ぶ欄干
130金色の折り鶴が並ぶ欄干
吹き抜けから見下ろすお茶屋の内部
131吹き抜けから見下ろすお茶屋の内部
三角の行灯と金色の獅子頭
132三角の行灯と金色の獅子頭
格子窓から光が差す薄暗い部屋
133格子窓から光が差す薄暗い部屋
書の描かれた襖の座敷へ入る後ろ姿
134書の描かれた襖の座敷へ入る後ろ姿
金地に描かれた雅な掛け軸
135金地に描かれた雅な掛け軸
朱塗りの壁の座敷と掛け軸
136朱塗りの壁の座敷と掛け軸
竹模様の着物と手まりが飾られた座敷
137竹模様の着物と手まりが飾られた座敷
茶屋街の細い路地を歩く後ろ姿
138茶屋街の細い路地を歩く後ろ姿
路地に掛かる鮨店の行灯看板
139路地に掛かる鮨店の行灯看板
行灯看板の向こうに差す冬の日差し
140行灯看板の向こうに差す冬の日差し
金箔ソフトと、ソフトクリームの人形
141金箔ソフトと、ソフトクリームの人形
金箔をまとったソフトクリーム
142金箔をまとったソフトクリーム
金箔ソフトを手に
143金箔ソフトを手に

13TRAVEL JOURNAL

ハントンライス

金沢B級グルメの盟主、「ハントンライス」を食べに「グリル オーツカ」へ。ケチャップライスにふんわりした卵、その上にフライがのり、ケチャップとタルタルソースがたっぷりかかっている。

不思議なその名は、ハンガリーの「ハン」と、フランス語でマグロを意味する「トン」を合わせた造語だという。スプーンですくって、地元の人々に愛される味に舌鼓。

この場面から映像で見る10:05
タルタルソースとケチャップがかかったハントンライス
144タルタルソースとケチャップがかかったハントンライス
「グリル オーツカ」の看板
145「グリル オーツカ」の看板
ハントンライスをスプーンですくう
146ハントンライスをスプーンですくう
テーブルに置かれたハントンライス
147テーブルに置かれたハントンライス
店の壁に並ぶ、店宛ての色紙
148店の壁に並ぶ、店宛ての色紙
店の入口のガラス戸
149店の入口のガラス戸
フライと卵、ケチャップライスの寄り
150フライと卵、ケチャップライスの寄り
スプーンでフライと卵をすくう
151スプーンでフライと卵をすくう
グリル オーツカの外観
152グリル オーツカの外観

14TRAVEL JOURNAL

江戸から続く米屋と麹屋

石川県は、お米が美味しいことでも有名だ。ひがし茶屋街へ向かう道しるべの先、「玄米」「白米」と書いたのれんが下がる米穀店は、江戸時代の創業。ここでお米を買って帰ろう。地図を広げて、次の店へ。

こちらも、江戸時代から続く麹屋さん。冬晴れの空の下に、古い木造の店構えが残る。「麹 高木商店」と彫られた看板の下で、代々受け継がれてきた製法で手造りされた糀と、その糀を使った美味しい味噌を買うことができる。店先の黒板には「みそづくりの会」の文字があった。

この場面から映像で見る10:31
ひがし茶屋街への道しるべと、のれんの下がる米穀店
153ひがし茶屋街への道しるべと、のれんの下がる米穀店
「玄米」「白米」と書かれた米穀店ののれん
154「玄米」「白米」と書かれた米穀店ののれん
米穀店のカウンターで袋を受け取る
155米穀店のカウンターで袋を受け取る
米袋が積まれた米穀店の店内
156米袋が積まれた米穀店の店内
町歩きの地図を広げる
157町歩きの地図を広げる
米穀店のカウンターで
158米穀店のカウンターで
冬晴れの空の下の古い木造の麹屋
159冬晴れの空の下の古い木造の麹屋
「麹 高木商店」と彫られた看板
160「麹 高木商店」と彫られた看板
味噌の袋と、糀を使った品のパウチ
161味噌の袋と、糀を使った品のパウチ
店先に並ぶ味噌と糀の品
162店先に並ぶ味噌と糀の品
「みそづくりの会」と書かれた黒板と木のベンチ
163「みそづくりの会」と書かれた黒板と木のベンチ

15TRAVEL JOURNAL

のどぐろの炊き込みご飯

加賀百万石の歴史に思いを馳せながら、ちょっと豪華な料理を作ってみる。用意したのは、買ってきた石川県のお米「ひゃくまん穀」と、市場で買ったのどぐろの一夜干し。

美味しそうに焼き上がったのどぐろを、鍋の「ひゃくまん穀」の上にのせて、蓋をして炊き上げる。そのあいだに、高木糀商店の「花街みそ」で、石川県の郷土料理の汁物を。

炊き上がったら、脂の乗った白身魚の王様の身をほぐして、骨を外す。旨味をたっぷり吸ったご飯に混ぜ込めば、なんとも贅沢な炊き込みご飯の完成。

この場面から映像で見る11:22
夜の町家に灯る明かり
164夜の町家に灯る明かり
「ひゃくまん穀」の袋と、のどぐろの一夜干し
165「ひゃくまん穀」の袋と、のどぐろの一夜干し
石川県産のどぐろの一夜干しのラベル
166石川県産のどぐろの一夜干しのラベル
袋から米を出す
167袋から米を出す
計量カップの米を鍋に入れる
168計量カップの米を鍋に入れる
グリルで焼き上がったのどぐろ
169グリルで焼き上がったのどぐろ
こんがり焼けたのどぐろの寄り
170こんがり焼けたのどぐろの寄り
米の上にのどぐろをのせる
171米の上にのどぐろをのせる
蓋をして火にかけた鍋
172蓋をして火にかけた鍋
「花街みそ」の札がついた味噌
173「花街みそ」の札がついた味噌
具だくさんの鍋に味噌を溶く
174具だくさんの鍋に味噌を溶く
炊き上がったご飯とのどぐろ
175炊き上がったご飯とのどぐろ
ご飯の上ののどぐろの寄り
176ご飯の上ののどぐろの寄り
箸でのどぐろの身をほぐす
177箸でのどぐろの身をほぐす
ほぐした身をご飯に
178ほぐした身をご飯に
骨から身を外す
179骨から身を外す
しゃもじでご飯と身を混ぜる
180しゃもじでご飯と身を混ぜる
ご飯を大きく混ぜ返す
181ご飯を大きく混ぜ返す
身の混ざった炊き込みご飯
182身の混ざった炊き込みご飯
鍋の中の炊き込みご飯をならす
183鍋の中の炊き込みご飯をならす
茶碗によそったのどぐろの炊き込みご飯
184茶碗によそったのどぐろの炊き込みご飯

16TRAVEL JOURNAL

具だくさんの、めった汁

汁物は、具だくさんな豚汁「めった汁」。豚肉にこんにゃく、ねぎ、にんじん、しいたけ。欠かせない具材は、さつまいもだ。

朱色の汁椀によそって、ノンアルコールビールをグラスに注ぐ。寒い夜に、心から美味しい。のどぐろもお米も、金沢のお水も、すべての旨味を感じることができる。大満足で、また明日。

この場面から映像で見る12:43
ノンアルコールビールを注ぐ、めった汁と炊き込みご飯の夕食
185ノンアルコールビールを注ぐ、めった汁と炊き込みご飯の夕食
こんにゃくやねぎ、さつまいもが入っためった汁
186こんにゃくやねぎ、さつまいもが入っためった汁
手に持った朱色の汁椀
187手に持った朱色の汁椀
具だくさんのめった汁
188具だくさんのめった汁
汁椀を手に、奥にノンアルコールビールの缶とグラス
189汁椀を手に、奥にノンアルコールビールの缶とグラス
箸でつまんださつまいも
190箸でつまんださつまいも
やかん越しに見える夕食の席
191やかん越しに見える夕食の席
のどぐろの炊き込みご飯を箸で
192のどぐろの炊き込みご飯を箸で
茶碗に盛った炊き込みご飯
193茶碗に盛った炊き込みご飯
グラスにノンアルコールビールを注ぐ
194グラスにノンアルコールビールを注ぐ

17TRAVEL JOURNAL

見よう見まねの、ヤッホー茶漬け

翌朝、雪の屋根の町家に冬の日が差していた。金沢にはかつて、不思議なお店があった。深夜にお茶漬けだけを出していたという名店で、金沢で飲んだあとの〆の店として愛されていたそうだ。片町にあった「志な野」というその店は、2020年10月に閉店している。

もう訪れることはできないので、見よう見まねで作ってみた。青菜の漬物を刻み、鮭を焼いて、しらすや梅干し、明太子、昆布、わかめ、わさびと一緒に皿に盛る。ご飯に小さなあられを散らし、好きな具をのせて、土瓶からお茶を注いだ。店内での会話はすべて「ヤッホー」だったという、陽気なお店の「ヤッホー茶漬け」だ。

「お代わりヤホ」。具が残っている限り、ご飯はお代わりし放題。ユーモアのあるルールに、心が温まる。

この場面から映像で見る13:38
雪の屋根の町家を見上げる
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冬晴れの朝の、二階建ての町家
196冬晴れの朝の、二階建ての町家
タイルの壁と古い蛇口
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まな板で青菜の漬物を刻む
198まな板で青菜の漬物を刻む
網の上で焼けた鮭
199網の上で焼けた鮭
鮭や梅干し、明太子を盛った皿
200鮭や梅干し、明太子を盛った皿
タイル張りの台所に立つ後ろ姿
201タイル張りの台所に立つ後ろ姿
ガラス戸の前に立つ
202ガラス戸の前に立つ
ガラス戸の脇に立つ
203ガラス戸の脇に立つ
模様ガラスの戸を開ける
204模様ガラスの戸を開ける
模様ガラスの引き戸
205模様ガラスの引き戸
鮭、しらす、梅干し、明太子、昆布、わかめの皿
206鮭、しらす、梅干し、明太子、昆布、わかめの皿
ご飯に散らした小さなあられ
207ご飯に散らした小さなあられ
雪景色の窓辺の石油ストーブとやかん
208雪景色の窓辺の石油ストーブとやかん
皿から鮭を箸で取る
209皿から鮭を箸で取る
ご飯に鮭とわかめ、昆布をのせる
210ご飯に鮭とわかめ、昆布をのせる
土瓶を手に取る
211土瓶を手に取る
土瓶からお茶を注ぐ
212土瓶からお茶を注ぐ
お茶をかけた鮭のお茶漬け
213お茶をかけた鮭のお茶漬け
茶碗を手にお茶漬けを食べる
214茶碗を手にお茶漬けを食べる
台所でご飯をお代わりする
215台所でご飯をお代わりする
残りの具がのった皿
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湯気の立つ食卓で、お代わりの一杯
217湯気の立つ食卓で、お代わりの一杯

18TRAVEL JOURNAL

あんやと、金沢

帰り支度をして、緑のトランクを閉じる。戸口を出て、鶴来駅へ。窓口の向こうに電車が見え、壁には野町行きの時刻表が掛かっている。

時の経過と共に、色んな事が変わっていく。それでも、人の想いは紡がれていくと思う。

改札を抜けて電車に乗り込むと、雪の残る線路の先に山並みが続いていた。雪国の温かい暮らしを垣間見て、故郷を思い出した。素敵な思い出を、あんやと、金沢。「あんやと」は、金沢の言葉で「ありがとう」。

この場面から映像で見る15:13
座敷のガラス戸の前で帰り支度をする
218座敷のガラス戸の前で帰り支度をする
緑のトランクを閉める手元
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格子越しに見える戸口の後ろ姿
220格子越しに見える戸口の後ろ姿
駅の窓口のガラス越しに見える電車
221駅の窓口のガラス越しに見える電車
鶴来駅の時刻表
222鶴来駅の時刻表
改札を通る後ろ姿
223改札を通る後ろ姿
雪の残る線路のカーブと山並み
224雪の残る線路のカーブと山並み
電車に乗り込む後ろ姿
225電車に乗り込む後ろ姿
車内に掲げられた北陸鉄道石川線の路線図
226車内に掲げられた北陸鉄道石川線の路線図
鶴来駅のホームに並ぶ電車
227鶴来駅のホームに並ぶ電車
雪の田んぼの向こうを走る電車
228雪の田んぼの向こうを走る電車

THE JOURNEY IN FILM

風の音も、台所の音も。

写真の向こうに流れていた時間を、映像でも。

映像で見る16分

THE BORROWER’S NOTES

借り暮らしの石川県・金沢メモ。

立ち寄った店、台所で作ったもの、この土地のこと。旅のつづきに、覚えておきたいことを。

01立ち寄った店

  • ひがし茶屋街の二階の喫茶

    ひがし茶屋街の二階の喫茶

    格子窓から茶屋街の石畳を見下ろす二階の席で、黒い皿にのった三つの和菓子とお茶をいただいた。

  • 近江町市場の鮮魚店(生牡蠣)

    近江町市場の鮮魚店(生牡蠣)

    「生食用 真牡蠣 この場で食べられます」の札が出た店先で、その場で殻を開けて水で洗った大ぶりの真牡蠣を味わった。生うにやボタン海老、カニ足にも、その場で食べられる札がかかっていた。

  • のどぐろの一夜干しの店(「近江町市場干し」と思われる)

    のどぐろの一夜干しの店(「近江町市場干し」と思われる)

    「干物専門店」の看板を掲げた店で、石川県産のどぐろの一夜干しを買った。ラベルには、能登海洋深層水を使って甘塩に仕上げたとある。店先には自家製の昆布〆も並ぶ。大松水産が手がける、能登海洋深層水を使った一夜干しの専門店「近江町市場干し」と思われる。

    出典: rurubu.jp

  • 市場めし あまつぼ

    市場めし あまつぼ

    石川県金沢市下堤町38-1

    昭和39年(1964年)創業の老舗居酒屋「あまつぼ」が手がける店で、海鮮丼と金沢おでんなどの郷土料理を出す。頼んだのは、甘えびやいくら、かにのほぐし身をのせた海鮮丼と、大根・車麩・赤巻の金沢おでん。店先には「金沢おでん老舗50年会」の看板が出ていた。

    出典: mapple.net retty.me

  • 8番らーめん

    8番らーめん

    1967年2月11日、石川県加賀市桑原町の国道8号線沿いに1号店を開いたラーメンのチェーン。炒めた野菜をたっぷりのせたらーめんが看板で、この夜は味噌のスープにちぢれ麺、「8」の字のなると、焼き餃子を添えて。

    出典: hachiban.co.jp hachiban.jp

  • 三芳庵

    三芳庵

    石川県金沢市兼六町1-11

    兼六園の瓢池のほとりに建つ、加賀料理と抹茶の茶店。朝の膳には、さわらの昆布じめ、わさびを添えた治部煮、かぶら寿司、お吸い物が並び、食後には加賀打越産の和紅茶と緑の落雁が出た。

    出典: 4travel.jp

  • 茶屋街の金箔ソフトの店

    茶屋街の金箔ソフトの店

    赤い壁の店内で、一枚の金箔ですっぽり包んだソフトクリームを食べた。台の脇には、金色のソフトクリームの人形が置かれていた。

  • グリル オーツカ

    グリル オーツカ

    石川県金沢市片町2-9-15

    昭和32年(1957年)創業の洋食店で、ハントンライス発祥の店として紹介されることが多い。ハントンライスは、ケチャップライスにふんわりした卵をのせ、魚介のフライとケチャップ、タルタルソースをかけた金沢の名物。名前は、ハンガリーの「ハン」と、フランス語でマグロを意味する「トン」を合わせた造語とされる。

    出典: allabout.co.jp rurubu.jp post.japanpost.jp

  • 江戸時代創業の米穀店(経田屋米穀店と思われる)

    江戸時代創業の米穀店(経田屋米穀店と思われる)

    石川県金沢市東山1-17-7

    ひがし茶屋街の南側にある米穀店と思われる。白地に墨で「玄米」「白米」と書いたのれんが下がり、店内には米袋が積まれている。掲載ページのクチコミでは、江戸時代末期に創業し、店舗は明治37年(1904年)の建物とされている。

    出典: 4travel.jp

  • 高木糀商店

    高木糀商店

    石川県金沢市東山1-9-3

    ひがし茶屋街に店を構える糀と味噌の老舗で、取材記事では創業180年の歴史を持つと紹介されている。糀や味噌、甘酒などを扱い、店先には「みそづくりの会」の黒板が出ていた。ここで買った「花街みそ」を、めった汁に使った。

    出典: 4travel.jp honda.co.jp

02作った料理

  • 治部煮

    治部煮

    鴨肉やすだれ麩、季節の野菜を煮る石川県の煮物で、少なくとも江戸時代から食べられていた武家料理とされる。肉に小麦粉をまぶして煮ることで旨味を閉じ込め、汁にとろみをつける。薬味のわさびを天盛りにする。名前は、加賀藩に仕えた岡部治部右衛門にちなむ説や、「じぶじぶ」と煮る音から来た説などがある。家庭では鴨の代わりに鶏肉を使うことも多く、今回も鶏肉で作った。

    材料鶏肉・小麦粉・すだれ麩・しいたけ・にんじん・ねぎ・青菜・わさび

    1. しいたけに飾り包丁を入れ、ねぎとにんじんを切る
    2. 鶏肉に小麦粉をまぶす
    3. 野菜を煮た鍋に鶏肉を入れる
    4. すだれ麩を加えて煮る
    5. 青菜を添えて盛り、わさびをのせる

    出典: maff.go.jp

  • のどぐろの炊き込みご飯

    のどぐろの炊き込みご飯

    のどぐろは、脂の乗った身から「白身魚のトロ」とも呼ばれる高級魚。市場で買った一夜干しは、能登海洋深層水を使った甘塩仕立てだった。米は、石川県が9年かけて開発し、2017年にデビューしたオリジナル品種「ひゃくまん穀」。粒が大きくて食べ応えがあり、冷めてももっちりした食感が楽しめる。

    材料米(ひゃくまん穀)・のどぐろの一夜干し・水

    1. のどぐろの一夜干しを焼く
    2. 鍋の米に水を加え、焼いたのどぐろをのせる
    3. 蓋をして炊く
    4. 炊き上がったら身をほぐして骨を外し、ご飯に混ぜる

    出典: pref.ishikawa.lg.jp

  • めった汁

    めった汁

    根菜をたっぷり入れた具だくさんの豚汁の一種で、一般的な豚汁のじゃがいもの代わりに、さつまいもを使うのが特徴。名前は「やたらめったら具を入れる」「やたらめったら具を切る」などから来たといわれる。石川県を代表する文豪、徳田秋声の小説『黴』にも、めった汁をこしらえて食べる場面がある。今回は、高木糀商店の「花街みそ」で仕立てた。

    材料豚肉・さつまいも・こんにゃく・にんじん・しいたけ・ねぎ・味噌(花街みそ)

    1. 豚肉と野菜を切る
    2. 鍋で具を煮る
    3. 味噌を溶き入れる

    出典: maff.go.jp

  • 見よう見まねのヤッホー茶漬け

    見よう見まねのヤッホー茶漬け

    「ヤッホー茶漬け」の名で親しまれたのは、金沢市片町1丁目にあったお茶漬けの店「志な野」。40年にわたって営業し、注文をはじめ、店内の会話はすべて「ヤッホー」で行う決まりだった。2020年10月24日に閉店したので、見よう見まねで再現した。

    材料ご飯・焼き鮭・しらす・梅干し・明太子・青菜の漬物・昆布・わかめ・わさび・小さなあられ・お茶

    1. 青菜の漬物を刻み、鮭を焼く
    2. 具を皿に盛る
    3. ご飯にあられと好きな具をのせる
    4. 土瓶からお茶を注ぐ
    5. 具が残っている限り、ご飯をお代わりする

    出典: ja.wikipedia.org weekend-kanazawa.com

03土地のこと

  • ひがし茶屋街

    ひがし茶屋街

    文政3年(1820年)、加賀藩の許しを得て、浅野川の東側に開かれた茶屋街。一階に出格子を設け、二階を座敷にした江戸後期から明治初期の茶屋建築が、石畳の通りに沿って連なる。2001年11月14日、金沢市で最初の国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた。茶屋「志摩」は国の重要文化財で、懐華樓やお茶屋美術館など、中を見学できる茶屋もある。

    出典: tabi-mag.jp

  • 近江町市場

    近江町市場

    石川県金沢市上近江町50

    藩政時代から約300年続く、金沢の中心部・武蔵ヶ辻の市場。狭い小路を挟んで、鮮魚や青果などの店が約170店並ぶ。

    出典: ohmicho-ichiba.com

  • 加賀野菜

    加賀野菜

    「昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜」として認定された、金沢の伝統野菜15品目。源助だいこん、加賀れんこん、さつまいもなどがある。さつまいもは主に粟崎・五郎島町の砂丘地でつくられ、産地の名をとった「五郎島金時」の名で知られる。近江町市場の青果店の札には「打木源助だいこん」とあった。

    出典: www4.city.kanazawa.lg.jp

  • 金沢おでん

    金沢おでん

    昆布と鰹節のだしに薄口醤油を使い、加賀野菜や北陸の海産物など地元の食材を種にする金沢のおでん。冬だけでなく、通年出す店が多い。車麩や紅白の渦巻きの赤巻、源助大根などが代表的な種で、創業50年以上の店が集まる「金沢おでん老舗50年会」もある。

    出典: nap-camp.com

  • 北陸鉄道石川線と鶴来駅

    北陸鉄道石川線と鶴来駅

    野町駅から鶴来駅まで、17駅・13.8キロを結ぶ単線の電化路線。鶴来駅はその終点で、雪の残る駅前に木造の駅舎が建つ。

    出典: wwwtb.mlit.go.jp

  • 兼六園と雪吊り

    兼六園と雪吊り

    水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつで、歴代の加賀藩主が長い年月をかけて形づくった江戸時代の大名庭園。雪害から木を守る雪吊りは北陸の冬の風物詩で、毎年11月1日に唐崎松から作業が始まる。唐崎松には5本の芯柱を立て、およそ800本の縄で枝を吊る。

    出典: shiro-niwa.pref.ishikawa.lg.jp pref.ishikawa.lg.jp

  • かぶらずしと大根ずし

    かぶらずしと大根ずし

    どちらも加賀を代表する発酵食品。かぶらずしは、塩漬けのかぶらにブリを挟み、糀で漬け込んだもので、少なくとも江戸時代から食べられ、正月に欠かせないという人もいる。大根ずしは、身欠きニシンと大根を、米と麹でつくる甘酒で漬けたもの。ハレの日のかぶらずしに対して、大根ずしは家庭で日常的につくられてきた。

    出典: maff.go.jp maff.go.jp

  • 金沢箔

    金沢箔

    安土桃山時代にさかのぼる金沢の伝統工芸で、明治以降、技術の高さと水質の良さから急速に発展した。現在、全国で生産される金箔の99%以上が金沢産。

    出典: www4.city.kanazawa.lg.jp

  • かつて文房具屋だった町家の宿

    かつて文房具屋だった町家の宿

    今回お借りしたのは、大正から昭和のはじめに建てられたという木造の古民家。かつては文房具屋を営んでいた家で、本棚の並ぶ部屋や囲炉裏の間、タイル張りの台所がある。水道の水もおいしかった。

ほかの旅のメモも見る

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01茶屋街の窓辺で

02市民の台所で、生牡蠣を

03加賀野菜と、海の宝のどぐろ

04金沢おでんと、地魚の海鮮丼

05単線の電車で、鶴来へ

06文房具屋だった家

07ジブジブと、治部煮

08金沢晩酌セット

09締めは、北陸のソウルフード

10兼六園の茶店で朝ごはん

11雪吊りの庭

12お茶屋の座敷と、金箔ソフト

13ハントンライス

14江戸から続く米屋と麹屋

15のどぐろの炊き込みご飯

16具だくさんの、めった汁

17見よう見まねの、ヤッホー茶漬け

18あんやと、金沢