
パレスは、甘い醤油で煮込んだ牛肉に、ガーリックライスと牛肉のスープを組み合わせた料理。名前は英語の「ペア(対)」の意味で、牛肉をご飯やスープと組み合わせて出すことから。1979年にケソン市で開いた小さな食堂が、この名の始まりとされる。マミは、小麦の麺に鶏や牛、豚の肉やワンタンをのせたフィリピンの麺のスープ。1920年にマニラのビノンドで、中国系の移民マ・モン・ルックが鶏のスープの麺を売り始めたのが始まりともいわれるが、それ以前からあった料理とも考えられている。パレスマミは、そのパレスとマミを合わせたもの。
この旅の、この場面
牛肉の旨味、パレスマミ
昼食は地元の食堂で、地元の味を楽しみたい。黄色い看板を掲げた、パレスの食堂に入った。赤いテーブルにつくと、向こうから猫が顔をのぞかせる。
運ばれてきたのは「パレスマミ」。甘辛く煮込んだ牛肉の「パレス」に、フィリピンのラーメンのような存在の麺料理「マミ」を合わせた一杯だ。青ねぎを散らしたスープは、牛肉の旨味がたっぷり溶け出しているのに、あっさりしていて体に染み渡る。
柔らかく煮込まれた牛肉も美味しい。煮込み好きには、たまらない味だった。気づけば足元では、茶トラの猫がおこぼれを待っていた。
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